名古屋が“ルヴァンカップ優勝” 新潟は“2度の土壇場同点劇”も及ばず PK戦で涙
◇JリーグYBCルヴァンカップ決勝 名古屋3-3(PK5-4)新潟(2日、国立競技場) 【一覧】第36節終了時のJ2順位表 サッカーのJ1からJ3の全60クラブの頂点を決めるYBCルヴァンカップ。名古屋グランパスとアルビレックス新潟の決勝は名古屋が3-3(PK5-4)で勝利。2021年以来、3年ぶり2度目となる優勝を獲得しました。 先制したのは名古屋。前半31分、新潟のビルドアップに前線から連動したプレス。パスコースを限定させると、最後は新潟GK阿部航斗選手の縦パスを狙っていたFW永井謙佑選手が反応。ダイレクトシュートでネットに突き刺し、試合の主導権を握る先制ゴールを奪います。 さらに畳みかける名古屋は、前半42分に鮮やかなパスワーク。MF椎橋慧也選手の浮き球をMF稲垣祥選手が頭で落とすと、FW和泉竜司選手が好判断の横パス。最後はフリーの永井選手が落ち着いて決めリードを広げ、前半で2点のリードを奪います。 後半同点に追いつくため、新潟は持ち味のポゼッションサッカーで反撃。名古屋を押し込む展開が続くと、後半26分右サイドMFダニーロ ゴメス選手がドリブル突破から左足のクロス。最後は飛び込んだMF谷口海斗選手がヘディングで1点差に迫ります。 そして試合は後半アディショナルタイム突入。すると終了間際、新潟FW小見洋太選手がペナルティエリア内で倒されPKを獲得。このPKを小見選手が決めて2-2の同点。土壇場で新潟が名古屋に追いつき、試合は延長戦に突入します。 延長前半にゴールをこじ開けたのは名古屋。左サイドからのクロスにMF中山克広が右足で合わせて勝ち越し。それでも新潟は延長後半6分、FW長倉幹樹選手が中央で絶妙なターンからラストパス。最後は小見選手がこの日2点目となるゴールで3-3。試合は120分でも決着がつかず、PK戦となります。 PK戦は、新潟の2人目長倉選手が失敗。一方の名古屋が5人全員が成功し勝利。雨が降りしきる国立は、名古屋の歓喜で幕を閉じました。 <決勝の結果> 名古屋 3-3(PK5-4)新潟 得点【名古屋】永井謙佑(前半31分、42分)中山克広(延長前半3分)【新潟】谷口海斗(後半26分)小見洋太(後半45+11分、延長後半6分)