ツールを沸かせた“あの男”たちがさいたまへやってくる! 第10回記念を祝う豪華ライダーの競演【Cycle*2024 ツール・ド・フランス さいたまクリテリウム:プレビュー】
世界最大の自転車ロードレース、ツール・ド・フランス。われわれにとっての夏は、いつだってツール一色。スター選手のアタックに熱狂し、思いがけず訪れたドラマに涙し、ライダーたちの人間らしい一面にクスリ……とさせられたり。ひとつひとつの場面・局面に一喜一憂する、これ以上ない幸せな時間である。 決して忘れることのない素晴らしき日々に、さらなる彩りを。今年で10回目を迎える「ツール・ド・フランス さいたまクリテリウム」は、ツールを沸かせ、世界を震撼させたスーパースターたちが、さいたま新都心の市街地コースを駆け抜けるスペシャルイベントだ。
その年のツールで活躍した選手たちが、秋に来日するのはもはや慣例。2013年に始まったこのクリテリウムは、新型コロナによる2020・2021年の中止を乗り越えながら、日本のロードレースファンが世界とともに育み、われわれにとって欠かせないイベントとなった。 さいたまでのクリテリウム開催は、「ツール・ド・フランスの歴史」を変えるきっかけになったと言っても決して大げさではない。「ツール・ド・フランスの名を冠した大会」としては世界初のイベントであり、それもツールの100回記念大会の年に生まれている。本場ヨーロッパで築かれているロードレースのエッセンスがそのまま日本に持ち込まれ、日本にいながらにして本場の興奮と感動を味わえることがコンセプトとなっている。だから、ツール覇者がマイヨ・ジョーヌを着てさいたま新都心を走るし、本番さながらのレースが展開されるのである。
世界190カ国で国際中継する“ツールブランド”も手は抜かない。大会を運営するスタッフやメディアも本番同様だし、コース内外での演出やバリケードもツールで使われるものが採用される。実際のツールと違うのは、周囲の景色だけ。さいたま新都心の高層ビル群は、ツールの伝統と格式に大いなるアクセントをもたらしている。
迎える2024年大会。開催日11月2日は、お昼からのオープニングセレモニーを経て、出場選手たちによるコース上でのオープニング走行。沿道を含め会場が温まったところで、「タイムトライアルレース」に選手たちは臨む。
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