新型コロナワクチン“秋接種”開始 どうする? “第9波”…「エリス」に効くの? 在庫ワクチン「8630万回分」廃棄…なぜこんなに?【#みんなのギモン】
日テレNEWS
9月20日から、新型コロナワクチンの秋の接種が始まりました。生後6か月以上のすべての年代が対象です。東京・港区のクリニックではこの日の午前、さっそく追加接種を受けに来た人たちの姿が見られました。 69歳女性(7回目の接種) 「7回目です。年齢的に重症化しないようにということと、安心感がありますね」 また、都庁の展望室でも秋接種が始まり、この日の500人の予約枠はすべて埋まったということです。 25歳女性(5回目の接種) 「周りですごく感染者が増えているので、今出ている新しいものが打てたので、効果がいろんな株にあればと期待しています」 新しい変異株に対応するワクチンを打てるタイミングを待っていた、という人もいるかもしれません。 ●変異株「エリス」に効果は? ●大量廃棄も…なぜ? 以上のポイントを中心に詳しく解説します。
■“新しいワクチン” 今年度まで“無料” コロナ秋接種 20日から開始
まず、20日から始まった接種の内容をまとめます。 今年5月から65歳以上の高齢者、基礎疾患がある人、医療従事者などは追加接種が始まっていましたが、この日からは生後6か月以上のすべての人が接種できるようになりました。 使われるのは「XBB」という変異株に対応した“新しいワクチン”です。接種の費用は「無料」です。ただ、全額公費で接種ができる「特例臨時接種」の期間が今年度末で終了することになっているので、無料で打てる最後の機会になる可能性もあります。
■「新型コロナ」報告数 再び増加“第9波”か 主流は「エリス」に…
いま、全国的にコロナの患者数が多い状態が続いていますが、専門家の中では“第9波”ともいわれています。 東京都の最新の感染状況(※東京都のモニタリング分析 9月14日時点)を見てみると、「XBB系統」の割合が92.9%と、ほとんどを占めています。その中でも「EG.5」(イージーファイブ)いわゆる「エリス」と呼ばれている変異株が39.8%と、主流になっていることがわかります。