新型コロナワクチン“秋接種”開始 どうする? “第9波”…「エリス」に効くの? 在庫ワクチン「8630万回分」廃棄…なぜこんなに?【#みんなのギモン】
■ワクチン大量廃棄 なぜこんなに? 政府の購入単価 非公表のワケ…
なぜこれほど余ったのか。厚生労働省の担当者は「国際的なワクチン確保の競争が非常に激しくなる中で、希望する全国民が接種できるように確保してきた」ということです。 では、この廃棄分にどのくらいの費用がかかったのでしょうか。 厚労省は1回あたりの購入単価を公表していません。「政府と製薬会社との間で契約上『守秘義務』が課されているから」と説明をしていましたが、関係者によると「ワクチンの購入費用が公になると、製薬会社にとっても、確保する国にとっても、交渉が難しくなってしまう」といいます。 つまり「あの国にはこれだけ安く売った、これだけの量売っているじゃないか」といわれかねません。「手の内」はお互いさらせない、ということです。国によって単価が違うことは、実際にあるようです。
■ワクチン確保量の「算定根拠」が“不十分”と会計検査院が指摘も
ただ、政府はこれまで新型コロナワクチンを累計で「8億8200万回分」確保してきましたが、そのうち自治体に実際に配布されたのは「約3億回分」です。 会計検査院からは確保量の「算定根拠」が十分示されていないと、厳しく指摘されています。 ◇ あらためて、ワクチンの接種は“強制”ではなく、“個人の判断”です。メリットデメリットについて情報収集をしっかりしたうえで、接種の判断をしていただきたいと思います。 (2023年9月20日午後4時半ごろ放送 news every.「#みんなのギモン」より)
●あなたの身の回りの怒りやギモンをお寄せください。 お寄せいただいた情報をもとに日本テレビ報道局が調査・取材します。 #みんなのギモン https://www.ntv.co.jp/provideinformation/houdou.html