“恩返しの恩返し” つながる2つの被災地 炊き出しが縁 能登の人々が長野市長沼へ「復興に向けて頑張る気持ちに」
特集は「支え合う信州と能登」。地震と豪雨の被害に遭った石川県珠洲市の住民が10月5日、5年前の台風災害の地・長野市長沼を訪れました。能登で「炊き出し支援」を続ける長沼の飲食店の夫婦に感謝を伝えるのが目的で、「支え合い」の交流が一段と深まりました。 【動画で見る】“恩返しの恩返し” つながる2つの被災地 炊き出しが縁 能登の人々が長野市長沼へ「復興に向けて頑張る気持ちに」
店員: 「どれもおいしいけど、一番うまい」 蛸島町の住民: 「じゃあ、一番うまい、それから」 店を訪れたのは石川県珠洲市・蛸島町の住民。珠洲も2024年1月の地震、そして9月の豪雨で大きな被害が出ています。 そうした中、店に足を運んだのには特別な理由がありました。 珠洲市蛸島町・白田唱子さん: 「道も悪い中、何度も奥能登に来られているという話も聞いていたので、ご恩を返すじゃないですけど、『あの時はありがとうございました』ということを伝えたいなと思って」 「もんも」を営む星野良和さんと妻の百代さんは能登で炊き出し支援を続けています。そのお礼を言うため、車で約4時間かけて珠洲からやってきたのです。 夫婦で炊き出し支援・星野良和さん: 「被災をしたばかりなのに、わざわざ足を運んでもらって、楽しく交流会もしてもらったし、そういう姿を見ていて、支援をしていて良かったなという思いですね」
星野良和さん(当時): 「この人たちに温かいものを提供したいな、少しでも力になれればなという思いだけでとにかくがむしゃらに頑張っていたような気がする」
それまで長野市信州新町を拠点にキッチンカーを営んでいましたが、炊き出しを通じて被災地と共に歩もうと決心。長沼に移住し、店を構えました。 当時、長沼には全国から多くのボランティアが集結。復旧・復興を支える様子を二人も見つめてきました。