旧日本兵の遺骨、バングラデシュから帰国へ
【AFP=時事】第2次世界大戦中にバングラデシュで死亡した旧日本兵の遺骨収集を行っているチームは25日、23人分の遺骨を80年以上ぶりに帰国させる準備を進めていると発表した。 【写真】バングラデシュで遺骨発掘作業を進める「日本戦没者遺骨収集推進協会」のメンバー 遺骨はバングラデシュ東部コミラ県にあるマイナマティ戦争墓地から発掘された。この墓地には、戦時中に亡くなった複数の国の700人以上が埋葬されている。 墓地を運営する英連邦戦死者墓地委員会のバングラデシュ支部長、ヒロル・サッター氏は「日本兵はマイナマティ野戦病院で治療を受けた後、負傷が原因で亡くなった」と述べた。 日本大使館は声明で、政府が支援する「日本戦没者遺骨収集推進協会(JARRWC)」が遺骨を東京に帰還させるために収集作業を進めていると説明した。 旧日本軍は中国とビルマ(現ミャンマー)で連合軍と戦い、英統治下のインドへ侵攻を試みた。バングラデシュは1947年までインドの一部だった。 8人編成の発掘チームに加わるバングラデシュ軍の退役大佐、サジャド・アリ・ザヒル氏は「遺骨はDNA鑑定が完了次第、当局から遺族に引き渡される」とAFPに語った。長い年月が経過し、遺骨は「極めてもろい状態」で、「頭蓋骨の断片や骨片」も含まれていると話した。【翻訳編集】 AFPBB News