ライフル背負ったロボット犬が先陣に 中国軍が動物型兵器を続々公開
中国軍が、鳥や犬などの動物型ロボット兵器をメディアなどを通じて次々公表している。人命のリスクを冒すことなく相手に近づける強みがあり、中国は軍事以外の領域にも活用の機会を見いだしているようだ。 【写真】羽ばたく鳥が監視ドローン? 犬、エイ…軍事利用進む動物型ロボット 中国国営中央テレビ(CCTV)は今年5月と7月、それぞれカンボジアやラオスと合同で行った中国の軍事演習に、ロボット犬が加わっている様子を報じた。5月の映像では、ライフルを背負った大型のロボット犬が、部隊の斥候役として建物に進入する姿を紹介している。兵士は「隊員に代わり先に偵察に入り、敵を見つけたら攻撃できる。市街戦の新しい仲間だ」と語った。 このほか、中国軍のSNSでは8月、鳥型のドローンが登場。兵士の手から放たれた鳥型ドローンは羽ばたいて上昇し、上空を旋回してみせた。香港メディアによると、鳥型ドローンは軍事目的だけではなく、反体制的な人物の監視にも使われている可能性があるという。 防衛省防衛研究所の増田雅之・中国研究室長は「中国は軍民融合で無人機やAI技術を発展させ、米国より進んでいるとの分析もある」と話した。(北京=畑宗太郎)
朝日新聞社