新型スバル レヴォーグ レイバックは想像以上に都会的なSUVだった!!! 日本にぴったりな最新モデルに早速乗った!!!
スバルの「レヴォーグ」に設定された「レイバッグ」を、小川フミオがテストドライブ。日本国内向けにつくられた1台に迫る。 【写真を見る】新型レヴォーグ レイバックの内外装に迫る(48枚)
あえてオフロード感を排除
新しいスタイルのSUVが欲しい人には、スバルのレヴォーグ レイバックがいいだろう。2023年10月25日に発表されたこのモデル、レヴォーグより全高が70mm高く、全体のイメージは品よくまとめた都会的なイメージがセリングポイントだ。 かつて山岳路で試乗したときは、ハンドリングと加速、ともにスムーズな走りが印象深かった。では都会では? 「スバルがこれまで持っていなかった都会的なSUVをめざした」と、かつて開発担当者が語っていた目標は達成できたのか? それが、今回の市街地での試乗における興味の焦点。 はたして、レヴォーグ レイバックLimited EXは、乗り心地のよさと静粛性の高さが特筆ものだと思った。 レイバックの、1.8リッター水平対向エンジン&全輪駆動システムの組み合わせは、レヴォーグと共用だ。いっぽう、サスペンションシステムは専用設計。ステアリングやブレーキも、最新の設計を謳う。ボディデザインは、レヴォーグに近くて、ステーションワゴンをベースにしたものだ。最低地上高はレヴォーグに対して55mmアップにとどめており、サスペンション設計における比較的高い自由度を確保できていることではないだろうか。 もうひとつのよさは、容量492リッター(フロアボード下のサブトランクにはさらに69リッターぶんの容量)という大きな荷室。後席バックレストを倒せば、独身者の引越しぐらいは楽にできそうな、さらに広いスペースが生まれる。この利便性は大きな特徴だ。 スタイリングは、オフロード感を排除している。これもレイバックの特徴。往々にしてクロスオーバータイプの車両は、「クラディング」と呼ぶ黒い合成樹脂製のオーバーフェンダーで雰囲気を出すものだけれど、レイバックは“都会的なイメージ”を狙ったというだけあって、あえてその雰囲気は排除。 フロントの大型バンパーユニットから車体側面をまわってリヤにいたるまで、美しい面の連続性を作りだしているのが目をひく。橫幅がワイドになったグリルのデザインも、レヴォーグとは一線を画しており、高速道路などでの走りのよさを追求した雰囲気も感じられる。