PL学園野球部における伝説の事件簿「一二・三事件」とは 寮内に響きわたる怒声、震え上がる選手
元楽天監督の平石洋介さん(44)が26日に放送されたBSジャパネクストの野球トークバラエティー「ダグアウト!!!」(木曜後10・00)にゲスト出演。PL学園野球部における伝説の「一二・三事件」について語った。 【写真あり】PL学園野球部で伝説の「一二・三事件」を引き起こした“犯人” 今回、お笑いコンビ「ますだおかだ」の岡田圭右(56)とともに番組MCを務めた元日本テレビの上重聡アナウンサー(44)とはPL学園(大阪)野球部の同期で主将とエースという間柄。中学時代にプレーした八尾フレンドでもチームメートで、通っていた学習塾も一緒という親友の前とあり、リラックスしてトークも弾んだ。 そのなかで、平石さんが選んだ「PL学園事件簿ベスト3」も発表された。 その1位が、平石さんいわく「一二・三(イチニ・サン)事件」。2人が高校時代の12月3日に起きた恐ろしい騒動のことだった。 全寮制だった当時のPL野球部では、夕食後に全学年の部員が各部屋を掃除するルーティンが。その中にはコーチ室も含まれていた。 そして、掃除が終わってしばらくしたころだった。コーチ室から「誰じゃあ~っっっ!!!」というとんでもない怒声が。その後、寮内の放送を通じて「今すぐ平石、来い!!!」と主将だった平石さんに招集がかかった。 声の主は“KKコンビ”桑田真澄さん(56)、清原和博さん(57)の1学年先輩にあたり、主将も務めていた清水孝悦コーチ。PL学園から同志社大に進学したあと、母校に戻って14年間コーチを務めた同校レジェンドだった。 「猛烈なダッシュかまして“はいっ!”って。“誰じゃあ~っっっ!!!”って。誰じゃ言われてもなんのことか分からない」。 よくよく聞いてみると、「俺の香水振ったん誰じゃ!」と清水コーチ。本来ならしないはずの香水の匂いがコーチ室にぷんぷんと漂っていたため、清水コーチの香水を勝手に使った選手がいると思われた。 事態を理解した平石さんは選手を広間に集めるため、寮内を駆け回り「全員集合や!」と連呼。寮は3階建てだったが、駆け回る途中、どこかの階の洗濯機置き場で洗濯機のホースを外して冷たい水を浴びて全身を洗っている選手がいたという。 当日は12月3日。「クソ寒い」のは当たり前で、洗濯機のホースを外して水を浴びるなどあり得ない。だが、焦っている平石さんはそれが誰かと確認する暇もなく寮内を駆けずり回った。 そして、広間で名乗り出るように言ったが、全員シーン。清水コーチは各選手の顔に数センチのところまで顔を近づけて「誰や?」と聞いたが、名乗る選手はいなかった。 その後、主将の平石さんだけもう一度呼ばれ、「平石!きょう中に出させぃ!」との指示が。「人の信頼を失う。絶対に出させぃ!」と言われて別れたという。 今度は清水コーチ抜きでチームメートに「正直に言え。俺も一緒に行くから」と言ったが、またも誰も名乗り出ず。「分かった。みんなの前じゃ言いづらいやろうから、あとでこっそり俺のところに来い」と言い残した。 「で、こっそり来たのが、なんと聡やったんです」。コーチの香水を勝手に使い、名乗り出なかった“犯人”は上重アナだったのだ。 もちろん、洗濯機のホースを外して12月に冷たい水を浴びていたのも上重アナ。「香水の匂いを消すためです」という上重アナは「証拠隠滅ですよね」とキッパリ言い切った。 平石さんが清水コーチに電話をして「上重です」と伝えたところ「なにぃっ!?」と言われたが、結局は、正直に名乗り出たということでおとがめはなかったという。 「僕らの代ではみんな知ってる一二・三事件です」と笑顔の平石さん。上重アナは「香水をやったことがないんで適量が分からない。わ~ってやって。全身、香水の匂いだらけ」といろいろと当時を反省していた。