ピレリ、イタリアで4チームと“居残り”F1タイヤテスト実施。RBからローソン参加もマシントラブルに見舞われる
2025年を迎えるまで残り4ヵ月。タイヤ製造に関しては既にレギュレーションに従い9月1日に仕様が確定したものの、来シーズンで使用されるタイヤコンパウンドを最終的に決定すべく、ピレリやF1チームは努力を惜しんでいない。 【動画】「僕の可愛い目つきを表現してくれてます!(照笑)」角田裕毅、VERDYとのコラボグッズに感激 F1イタリアGP後にピレリは4チーム、3名のドライバー、2ヵ所のサーキットで2日間のタイヤテストを実施した。 初日となる9月3日(火)には、モンツァでメルセデスからジョージ・ラッセル、レッドブル・レーシングからリザーブドライバーのリアム・ローソンが参加した。 ラッセルはW15で決勝レース2回分となる127周を走破し、ベストタイムは1分20秒747だった。一方でローソンはRB20を駆り104周を走り、ベストタイムは1分22秒126だった。 テスト2日目はRBがモンツァで走行。この日もローソンがマシンのステアリングを握ることとなった。 夜中に降った雨のため、午前中はダンプコンディションに。ローソンはインターミディエイトタイヤで走り、路面が乾いてからはスリックタイヤに履き替えた。ただ、午後になってすぐ、マシンには技術的な問題が発生。ローソンは予定されていたプログラムを完了せず、76周で終えた。最速タイムは1分22秒530だった。 一方来季ハースからのF1フル参戦が決定しているフェラーリの育成ドライバー、オリバー・ベアマンは、フェラーリと共にフィオラノ・サーキットでタイヤテストを実施した。 ベアマンはまずドライ路面でSF-24を走らせた後、ピレリのウェットタイヤをテスト。フィオラノには人工的にウェット路面を再現できる設備があり、インターミディエイトタイヤとウェットタイヤを試し、計167周を走行した。 ピレリのサーキットでのタイヤ開発テストは年末にかけて行なわれるが、2025年だけでなく、新レギュレーションが導入される2026年に向けたテストも実施される。 次のタイヤテストは9月17日~9月18日にスペインのカタルニア・サーキットで実施される予定で、2026年用タイヤの初期プロトタイプが登場する。 2026年タイヤは18インチホイールのままだが、幅は現行タイヤよりもわずかに狭まる。このテストはアストンマーティンの協力を得て実施され、AMR23を改造して新たな寸法のタイヤを使用できるようになった“ミュールカー”が使用される。 2025年シーズンに向けたテストは、10月1日~10月2日にかけて、フランスのマニクール・サーキットで実施予定。ここではメルセデスがマシンを走らせる予定だ。
Franco Nugnes
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