千葉市の機能別消防団員に千葉大医学部生の新チーム 大規模災害時に応急救護活動
地域防災力の向上を図ろうと、能力に応じて特定の活動に従事する千葉市の機能別消防団員に、千葉大医学部生をメンバーとする団員チームが来年1月に始動する。大規模災害発生時に、医療に関する知見を生かして応急救護活動などを行う。26日には同市役所で発足式が行われ、メンバーたちは決意を新たにしていた。 チーム名は「千葉市消防団 CUMST(カムスト)」。心停止を起こした人の救命率向上に少しでも貢献できることを目指し、技術向上や啓発活動に取り組む医学部救急サークル「C-TAT」の所属部員10人と教員がメンバーとなる。 千葉市と千葉大の包括連携協定に基づく取り組み。大規模災害発生時、災害現場での応急救護のほか、長期間にわたり避難所で生活を送る被災者の健康・衛生管理、メンタル面のケアなどの役割が期待されている。 神谷俊一市長は発足式で「地域社会に安心をもたらす。学生ならではの行動力と身に着けた知識と技術を生かした活動が、千葉市の防災力向上に大きく貢献することを期待している」と激励した。 カムストのメンバーで医学部2年の上野真幸さん(20)は「衛生管理など災害時におそろかになりがちな部分を、少しでもカバーして命を守りたい」と話した。 市の佐藤薫消防団長は「消防団の活動の幅が大きく広がる」と期待感を示した。(松崎翼)