日本株は化学や鉄鋼が下落、電機や非鉄は高い-指数は方向感欠く
(ブルームバーグ): 11日の東京株式市場では株価指数が先週末終値を挟んで推移。さえない企業業績や期待外れの中国の景気対策を受けて鉄鋼や化学が安い。電機や非鉄金属は高い。きょうの首相指名選挙を巡る政治の不透明感も様子見ムードにつながっている。
T&Dアセットマネジメントの浪岡宏チーフ・ストラテジストは、為替市場の円安傾向と、中国の景気刺激策のマイナス影響により投資家は慎重な姿勢を維持していると話す。
TOPIXを構成する2128銘柄のうち749銘柄が上昇、1271銘柄が下落。四半期利益がアナリスト予想を下回ったユニ・チャームがTOPIXの下落に最も寄与し、営業利益が予想を上回ったソニーグループは上昇寄与度1位。
11日は特別国会が開会し、首相指名選挙が行われる。石破茂首相が指名される見通しだ。ただ、市場への影響は限定的と浪岡氏はみている。
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Alice French, Toshiro Hasegawa