人気学習塾が教える「成績を伸ばす声かけ」とは? 自己肯定感を高めるコツは「成果・努力・共感」
親がかける言葉は、子どもの自己肯定感に大きな影響を与えます。学習塾STUDY HOUSE代表の須合啓先生がすすめる、「子どもの自己肯定感を高める声かけ3選」とは? 【グラフ】データで見えた「偏差値70超の中学生の勉強時間」 平日、土日、テスト直前の違いは? 須合先生の著書、『自分から進んで学ぶ賢い子の育て方』より抜粋してご紹介します。 ※本稿は須合啓著『自分から進んで学ぶ賢い子の育て方』(明日香出版社)より一部抜粋・編集したものです
自己肯定感を高める声かけ3選
子どもの自己肯定感を高めるうえで、日々の声かけは非常に重要です。「フィードバックが凡人を一流にする」という言葉がある通り、ただ漠然とほめるだけではなく、具体的で意図的な声かけが効果的です。特に効果的な3つの声かけ方法をご紹介します。
成果を認める具体的なほめ方
まず、子どもの成果を具体的に認めることが大切です。「〇〇ができたね」というように、何ができたのかを明確に伝えましょう。たとえば、「今日の作文、内容がとても面白かったね」や「算数の問題を解くスピードが早くなったね」といった具体的な伝え方の方が、子どもに自信を持たせます。これにより、子どもは自分の成長や努力の結果を理解しやすくなり、さらにがんばる意欲を高めることができます。
努力の過程を評価する
次に、子どもの努力の過程を評価することも重要です。「がんばったね」というように、結果だけでなく努力そのものを認めましょう。たとえば、「毎日欠かさずに漢字の練習を続けたね」や「苦手な科目にも毎日少しずつ取り組んでいたのがすばらしい」といった声かけを通じて、子どもが自分の努力を評価される喜びを感じられるようにします。 もし、子どもが最後までやれなかったとしても「習い事やゲームの誘惑があっても、ちゃんと机に向かって勉強していたね」と努力の過程のレベルを子ども基準まで下げること。そして、結果が伴わない場合でも、その努力が報われると子どもが感じることが、次の挑戦につながります。
感情に寄り添う共感の声かけ
最後に、子どもの感情に寄り添い、共感する声かけが重要です。子どもが感じたことを一緒に受け止めることで、自己肯定感を高めます。「今日はがんばって勉強して、疲れたよね。でも、よくここまで集中して取り組んだね」といった声かけは、子どもの感情に共感しつつ、そのがんばりを認めます。また、「友だちとの意見交換でうまく話せなくて悔しかったね。でも、自分の思いを相手にわかってもらおうと伝えた経験が次にいきるよ」といった声かけも、子どもにとって大きな支えとなります。