【中古住宅の購入】住宅の専門家が教える!買ってはいけない中古住宅と土地の注意ポイントとは
中古住宅購入時のチェックポイント②室内
室内では間取りや収納の形状・大きさ、日当たり、風通し、騒音、眺望、臭いや汚れなどをチェックします。 これらのことは図面を見るだけではわからないので、必ず現地で確認する必要があります。 特に室内でカビ臭さを感じる場合には、湿気で建物が傷んでいたり、雨漏りが発生していたりすることがあるので要注意です。 またスマホアプリの方位磁石などを使って、部屋の向きを確認しておくと良いでしょう。 その他の建物のチェックポイントを次章に続けます。 ●床や柱の歪みや傾き 床や柱の傾きを確認するためには水平器を持参してチェックするほかに、スリッパを履かずに室内を歩行してみると床の不陸(水平でないこと)を感じることがあります。 ●建具の建付け 室内の建具やドア、サッシなどを開閉して複数箇所で開閉しにくいと感じる場合には、不同沈下で建物が傾いている可能性があるので要注意です。 ●水回りの漏水の有無、排水の状況 事前に売主に伝えて可能であれば、実際に水を流して漏水の有無やスムーズに排水が流れるかどうかをチェックします。 またキッチンや洗面キャビネットの下などをチェックして、漏水によるシミや傷みなどがないかどうかを確認しておくと良いでしょう。 ●照明器具の点灯 照明器具の点灯を確認しておくことも忘れないようにしましょう。 ●床下や小屋裏の状況 床下点検口や天井点検口がある場合には、点検口から覗いて床下や天井裏の様子を確認しておくことをお奨めします。 床下では漏水による腐食やシロアリ被害、湿気の有無など、天井裏では雨漏りによるシミ跡や構造材の破損などの重大な不具合を発見できることがあります。 また点検口がない場合には、床下や天井裏の点検やメンテナンスがほとんど行われていないことが推測できます。
これだけは避けたい!注意したい土地とは
住宅を購入する際には単に建物自体だけでなく、建物が建つ土地についても注意が必要になります。 立地や周辺環境についてはもちろんのこと、災害リスクの高い土地は絶対に避けなければなりません。 一般的には台地は水捌けがよく、地震や洪水などの自然災害のリスクが低いといわれていますが、台地周辺部の崖下などでは大雨の際にがけ崩れを起こしやすい土地といえます。 また比較的新しい造成地では土留めや排水工事に不備があると地盤沈下を起こす恐れがあり、埋め立て地では地震発生時に液状化現象が発生する可能性があります。 したがってこれらの土地はできるだけ購入を避けたいものですが、実際には宅地として利用されていることが多く、人口密集地域であることが少なくありません。 そのため中古住宅を購入する際には国土交通省の「ハザードマップポータルサイト」などを利用して、災害リスクがどの程度あるのかを確認しておくようにしましょう。