株式投資を始めようと思います。最低資金はいくらあればよいですか?
東京証券取引所が公表している「2023年度株式分布状況調査の調査結果について」によれば、 個人株主数は10年連続で増加しています。2023年度末は前年度から462万人増えて7千445万人となり、株式投資で資産形成をしている人は多いといえます。 この流れを受けて、今から株式投資を始めようと思っている人もいるかもしれません。そこで今回は、株式投資を始めるにあたり、最低資金はいくらあればよいのかについてみていきます。
株式投資とは? メリットと“元本割れ”というリスク
株式投資とは、配当金や値上がり益などの利益を得ることを目的として、企業が発行する株を売買する行為を指します。売買によって利益を得ることができるのは、株式投資の大きなメリットだと考えられます。 しかし投資である以上、元本割れをするリスクは0ではありません。それを踏まえた上で、株式投資の最低資金や方法について調査を行いました。 ■株式の購入はいくらから? 2018年10月1日以降、全国の取引所における株式売買単位が100株に統一されました。これにより、株式を購入する際は、表示されている株価に100を掛けた金額が必要です。したがって、基本的には購入を考えている株式の100株分の価格が最低資金となります。 ■「株式累積投資」や「株式ミニ投資」という例外もある 株式の売買単位は基本的に100株単位となりますが、100株未満で購入する方法もあります。それが「株式累積投資」や「株式ミニ投資」です。 ただしこういった制度を利用する場合、株主優待制度を受けることができなかったり、株主総会で議決権を行使できなかったりする可能性もあるため、注意が必要です。
株式投資を始める目的によって最低資金は変わってくる
株式の購入は基本的に100株単位ということが分かりました。しかし、この情報だけでは、株式投資の具体的な最低資金は明確にはなりません。株式投資は、始める目的によって最低資金が変わってくるといえます。 最終的に専業投資家になることを目指しており、能動的に株式の売買を行いたいなら、当初から100株購入することもひとつの方法です。この場合は100株の価格が最低資金となるでしょう。 一方で着実な資産形成が目的であり、少しの売却益や配当益の獲得を目的とするのであれば、NISAを利用するという手もあります。ネット証券の中にはNISAを100円から始められるところもあり、この場合の最低資金は「100円」となります。