「生計のためだけに働く人」はなぜお金持ちになれないのか?6つの理由
4. チャンスをつかむ
あらゆる商品を製造する生産性サイクルこそ実質的な経済と言えますが、それは、起業家が未来に目を向けて利益を上げる機会が見えるときにはじまります。 窓拭きビジネスをはじめることがどれほど容易か考えてみてください。では、なぜ普通の窓拭き従事者の99%が自分で窓拭きをするという間違いを犯しているのでしょうか? 利益を生むチャンスをキャッチするのはビジネスセンスであり、鍛えなければ得られないセンスだからです。ほとんどの人は自分でビジネスを立ち上げることはありません。 その大変さと言ったら、まず自分で仕事を生み出し、さらに上司、秘書、マーケティング担当もやるという1人4役をこなして機能させなければならないので、レバレッジするよりむしろ燃え尽き症候群まっしぐらになってしまいます。
5. お金でお金を生む
以前、Facebookの創業者・CEOのマーク・ザッカーバーグ氏はたった1日で40億ドル(約6000億円)も稼ぎました。いったいどうやって? その2、3日前にはAmazonの創業者兼CEOのジェフ・ベゾス氏が20分で60億ドル(約9000億円)を稼いだばかり。一体なぜ? 彼らの時給が急に上がったのでしょうか? あなたの予想どおり、株式を使ったのです。 普通の人の場合、一生の労働時間は10万時間から15万時間です(それに時給を掛ければ、生涯賃金がわかります)。 お金と株式を運用すれば、24時間365日全く労せずして働いているのと同じです。コツはごくシンプルで、若いときからなるべく倹約生活をすること、生活必需品でないものは買うのを控えること、できるだけコツコツ貯金することです。 お金を運用できるようになれば、寝ている間もお金は儲かります。素敵なレストランで外食している間も、お金が運用され続けて食事代を儲けてくれているのです(さらに良いのは、仕事の経費につけられる相手と食事をすること)。
6. 向き不向きがある
冒頭で登場した私の父は現在94歳で、快適な隠居生活を送っています。 彼は晩年に少し裕福になりました。不動産ゲームをして、1960年代初期にすごいチャンスをものにしたのです。私が12歳の頃、我が家は小さな町に引っ越し、父は大枚をはたいてその町の土地を数ブロック購入しました。 そこは、貧しい地域でしたが2本の幹線道路のインターセクションの近く。そして、新しいハイウェイのおかげで郊外が急速に開けました。こんな山をはるのに彼がどれだけ強気だったか、私は今でも思い出せます。 ところが、そのあとの発展は父が予想した旧市街地ではなくて、新設されたハイウェイの反対側にある牛の放牧地帯にことごとく集中しました。 そこは当時1エーカー(約1224坪)たったの50ドル(約7500円)で買えたはずの土地でした(今では約3億円にまで値上がりしています)。 さらに悪いことには、ハイウェイの反対側の土地を手に入れなければならないと父が気づいたときには、金利が2倍も上昇しました。そのあと20年間、父はハエ取り紙に捕まって身動きが取れないハエのような気分で暮らし、そのせいでとても気難しい人間になってしまいました。 というわけで、最後の教訓。 富を築こうとする人生を送るには、人によって向き不向きがあり、向いている人だけが取り組むべきです。 そこにはリスクもあれば、落とし穴もあるからです。なにもかもきちんとやって、次から次へとうまくいっても、結局はじめたときより悪い状況に終わることもあります。 誰もがこんなストレスや緊張や不確実性に向いているわけではないので、そう考えると、妥当な額の給料で誰かに雇われて働くことも、そう悪くないかもしれません。 ──2017年12月7日の記事を再編集のうえ、再掲しています。 訳:春野ユリ Source: Quora
ライフハッカー・ジャパン編集部