「生計のためだけに働く人」はなぜお金持ちになれないのか?6つの理由
1. 本来の目的を見失わない
豊富な操業資金があっても裕福とは言えません。年商数百ドルになっても、そこから利益を上げてこそ裕福になっていけるのです。 さかんに売買をしているのにほとんど利益があがっていないなら憂慮すべき状態でしょう。砂上の楼閣はすぐに崩れてしまうものです。
2. 財務レバレッジ(他人のお金の活用)
私の知人が「自分の工場の生産ラインを維持するために200個の双方向コンデンサーが必要だ」と言っていました。 彼は1個につき300円支払うつもりです。もしあなたが1万5000円を持っていて1個150円で同様のコンデンサーが手に入る方法を知っているならば、仕入れたコンデンサーを200個売ると半分が儲けになります。 ほかにも、たとえば誰かに1万5000円を貸して1万6500円で返してもらえば、お金は確実に増えます。 それ以上に良い方法は、前払いです。自分のお金をリスクにさらさずに、より大きな儲けを得ることができます。
3. 労働力レバレッジ(他人の労働力の活用)
小売業を営んでいたころ、窓の清掃人を1人雇ったのですが、その人物はスーツを着て出社してくると、私の小口現金から20ドル(約3000円)を取り、連れてきた協力者に窓の掃除をさせました。 そのあと、彼の協力者を町のあちこちで見かけるように。少なくとも3人はいるようでした。彼が自分の監督下に3人の窓清掃人を置き、自分は営業とコーディネーションに徹することで、いったいいくら儲ける可能性があるのか、遅ればせながら私は計算したのです。 窓の清掃をする3人の人件費はたいした額にはならないでしょう。 となると、1時間当たり120ドル(約1万8000円)の総収益を楽々と稼ぎ、そのうちの人件費はせいぜい1時間につき21ドル(約3150円:ただし、35年前のアメリカでの話)、そのほかの諸経費は1時間につき多くても2ドル(約300円)だろうとわかってくると、繁盛している小売業のパートナーをしている私の4倍もの純利益を稼いでいることがわかってショックでした。 しかも、彼のほうが、頭痛の種も従業員の数もはるかに少ないのです。