歴史的大混戦。5校に優勝可能性がある関東大学リーグ戦2024。最終節「東海大学×流通経済大学」
フォワードではPRシアレ・オトゥホウマが1番に入り、ハーフ団はSH山田莞大、デビュー済みのルーキーSO浦本明惟のコンビ。フィニッシャーのWTB永瀬由太郎が4人目の先発変更だ。
一方で、流経大には、勢いがある。
2週間前に全勝だった大東大に27-22で勝利。強力モールと流経大らしいダイナミックな展開力、プレースキック全5本を決めたSO佐々木開の安定感もあって逃げ切った。
試合直後に涙もあった会心の勝利を受け、チームは自信を掴んだ。階段をひとつ上がった心境で、東海大との大一番を迎えているだろう。
勝てば3大会連続24回目の大学選手権出場。他試合の結果次第で2014年度以来のリーグ優勝もある状況だ。
勝負所はフォワード戦だろう。
東海大はフォワードがスクラムやモール、近場のコリジョン(衝突)などで前進することからリズムが生まれる。ここで対抗できれば流経大が主導権を握る時間が増えるだろう。
東海大は明確な武器のひとつであるスクラムから流れを引き寄せたい。が、流経大は大東大戦で勝負所の78分にペナルティを奪うなど、力強いスクラムをみせていた。8対8の押し合いの行方も注目だ。
そしてモールの攻防だ。
パワーと技術、駆け引きの詰まったラインアウトからの攻防は、どちらも強みとしている。獲るべきときにモールで獲れるかが勝敗を分ける可能性もある。
今後語り草になるであろう歴史的な大混戦。11月24日、運命の最終第10節。運命の日曜日は目の前に迫っている。
多羅 正崇