触れたのは、あの夜だけ...!?「もう大丈夫だからな」飼い主にしか懐かない「噛み犬」が、静かに抱っこされた夜「怖かったんだな」【作者に聞く】
夏休みにゆっくりしたいあなたに!ウォーカープラスで人気のイチオシ漫画を紹介しよう。 元大手宅配業者に勤務していた、ゆきたこーすけ(@kosukeyukita)さん。配達のあるあるや意外なエピソードを投稿する「運び屋ゆきたの漫画な日常」から、犬にまつわるエピソードを描いた「かみつきペルちゃん」を紹介するとともに、ゆきたさんに当時の状況を詳しく聞いた。 【漫画】本編を読む ■ある夜、人に懐かない「ペルちゃん」が道を歩いているところに出くわして? ゆきたさんが週3程度の頻繁に配達に行くお宅には「ペルちゃん」という飼い犬がいた。足繁く通っているのに、何回行っても懐いてくれない。犬好きなゆきたさんは、「触ろうとして、何回か噛まれておりました。噛まれるといっても本当に怪我をするような噛み方はしなくて、そのあたりはペルちゃんも心得ていたのかもしれません」と、当時を振り返る。 そんな一線を越えさせてくれないペルちゃんが、ある夜、ゆきたさんのトラックの前に突然現れた。「ペルちゃん…!一人で何やってんだっ!」ゆきたさんは慌ててトラックから降り、ペルちゃんに駆け寄る。いつもはゆきたさんが近づくと噛みついてくるのに、なぜかおとなしい。よく見ると、とても不安そうな顔をしていた。 そっと首輪を掴んで引き寄せると、ペルちゃんは暴れることなくゆきたさんの腕に!噛みつきペルちゃんが心を開いてくれた瞬間だった。いつものように噛みついてこなかったペルちゃんに「怖かったんだな」「もう大丈夫だからな」と、優しく声をかけるゆきたさん。そのままペルちゃんを抱えて、飼い主さんのお宅へ向かった。「宅配便でーす!」と言いながら、ペルちゃんを無事に届けたのは、笑い話となる。 あの日、すっぽりとゆきたさんの腕に収まったペルちゃん。これを境に絆は深まったと思えた。「僕はペルちゃんと仲良くなれたのかな、と思っていたのですが、特にそんなことなかったんですよね。そのあとも何度も配達にお伺いしたのですが、まともに触れたのはあの夜だけでした。でもそこがペルちゃんらしいような気がします」触ることができたのは、あの夜だけだったという。 取材協力:ゆきたこーすけ(@kosukeyukita)