子どもを「指示待ち人間」にさせている、親の“何気ない行動”。自分で考えられる子に育てるには?
家事を通して、子供が自ら行動するようになるためには?
「お手伝いはしてくれるけど、なかなか自分で進んでやってくれない」 そんな風に悩んでいるママやパパへ。実は、子どもが自ら進んで行動できるようにするには、ただ指示を出すだけでは不十分なのです。 【あわせて読みたい】「子どもにはまだ早い…」と思いがちな親は見落としている!? “責任感のある子”に育てたいなら今すぐやるべきこと そこで今回は家事シェア専門家の三木智有さんの著書『家族全員自分で動くチーム家事』から“お手伝いから家事へステップアップしよう”というトピックをご紹介します。 家事を通して子どもが「自分でできる」という喜びを味わい、自立心を育むため方法を解説。また、そのために親がやってはいけない事とは?
お手伝いから家事へステップアップしよう
一概に年齢でわける必要はありませんが、小学校の低学年くらいになり、少しずつお手伝いのスキルも高まってきたら、いよいよお手伝いから「家事」へステップアップしていきます。 お手伝いから家事へとステップアップする上で大事なのは「自立」です。これまでは、親にやってもらっていた身のまわりのことを、自分でできるようになること。これこそがファーストステップです。 お手伝いが、自分以外の誰かがやることのサポートであるとしたら、家事は自分で責任を持って暮らしを管理することだと言えます。 子どもが自分のことを自分でやれるようになると、親としてはものすごく楽になります。子どもの身支度や片付け、宿題などの手間は、親にとって負担の大きな家事であり、育児なのです。
まずは、自分で身支度ができるように
学校の準備や日々の宿題など「宿題やった? 忘れ物ない?」と親が一緒に時間割表を見ながら準備していると、いつまで経っても子どもは「親がやってくれる、最後には親がどうにかしてくれる」と思ってしまいます。 大きくなって忘れ物をした子どもが、携帯から親にLINEで「学校に持ってきて」とお願いする、なんて話を聞くこともありますが、これでは自立できているとは言えないでしょう。 まず目指すのは身支度が自分でできるようになることです。 では、自分で自分のことをやったり、考えたりできるようになるためにはどうすればよいでしょうか。 『お手伝い至上主義でいこう!』(プレジデント社)の中で著者の三谷宏治氏は、子どもへの「与えすぎ」に警鐘を鳴らしています。指示、予定、モノ、カネ、答え、勉強、夢。これらを日本の親たちは与えすぎているのではないかと言います。 中でも、子どものチーム家事において重要なのは「指示」「予定」でしょう。