60代を豊かにする「50代でやってよかった習慣」。ひとり行動を楽しむ、体を鍛えておく
年齢を重ねるごとに、人生のステージが変化していきます。今の生き方が老後の暮らしに反映してくると教えてくれたのは、50代60代の生き方についての著書を多数持つブロガーの中道あんさん。60代になり、50代でやってよかったことを振り返ってくれました。
1:「ひとりで過ごすこと」を習慣化する
60歳の節目に定年になり、働き方を変える人は少なくありません。それまでの社会との繋がりにも変化がおきて孤独を感じることもあるでしょう。私は、55歳で起業し、それまでの人間関係を手放して、ガラリとつき合う人が変わりました。 始めこそ、「孤独だし、人脈もない…」なんて嘆いたりしましたが、もともと人に指図をされるのが嫌い、自分の思うようにしたい、ひとりの時間が好きという気質なのでひとり起業が合っていたと思います。ひとりカフェ、ひとり旅、読書などのひとり遊びが自分との対話の時間。ひとりでいることに抵抗がなかったので、自分で仕事をつくることがむしろ楽しかった。 だれかと一緒にいることに依存してしまうと、ひとりでいることに強い孤独感や不安を感じるようになります。ひとりではなにもできない人というのは、気づかないうちに人に依存しているので、自分で決断する力が育ちません。ひとりで過ごすことは、精神的な強さや主体性を養われ、より豊かな60代を送ることができると思っています。
2:ブログ・SNSで人と繋がる
私は、ブログを始めて10年、インスタグラムは2年になります。55歳で起業して以降、人との繋がりはすべて発信した先にあります。たとえば、ここ2年ほど習っているアレンジメントフラワーは、私のブログを読んで講座を受けてくれた受講生さんから贈られたクリスマスリースがきっかけで始めた趣味です。また、先生のご主人が日本酒好きという共通点でさらに意気投合しました。 このように私の今の交友関係はすべてブログやSNSがきっかけになっています。自分を飾ることなく発信していくことで、同じ価値観の人が集まるので、地位や肩書きに関係ない「個」のつき合いができるようになります。会社や家族との繋がり以外に自分の価値観の合う繋がりを持てれば、老後を孤独に過ごす心配はありません。 情報発信の良さは、自分はなにを大切にして、なにをしているのが好きで、どんな人と繋がっていきたいのかを明確にできることです。使い方によっては「自分とはなんぞや?」と考えるきっかけにもなるので、自分のことがよく分からない人は、自分の考えを言葉で発信してみるといいのではないでしょうか。