中日・岡林勇希、『フルイニング出場』&『守備率10割』誓う 4年連続GG賞目指し「向上できるところはたくさんある」
中日の岡林勇希外野手(22)が28日、東京都内で行われた「第53回三井ゴールデン・グラブ賞」の表彰式に出席し、来季は球団初となるフルイニング出場での守備率10割を視野に入れた。同賞の受賞は3年連続3度目と、すっかり常連。今季は自身初となる守備率10割を達成し、球団の外野手では大島洋平外野手(39)が記録した4年連続受賞の最長記録にもリーチをかけた。 ◆細川成也、岡林勇希とたわむれる中日・ブライト健太【写真】 守備の名手が集う場に、岡林がおなじみの顔となってきた。「ミスがなかったのはよかったですが、向上できるところはたくさんあります」。今季は右肩痛で開幕に出遅れたものの、持ち前の守備力は健在。来季は2年ぶりとなるフルイニング出場での獲得を誓った。 胸を張れる数字だ。今季は123試合に出場し、中堅で80試合、右翼で23試合に先発出場。リーグトップタイの6補殺をマークし、自身初となる守備率10割でシーズンを終えた。233守備機会で無失策。ミスを恐れずに攻めたプレーが大前提だが、未然に防ぐ準備がものをいった。 「ちゃんとやればミスは起こらない。やるべきことをやるだけ」。規定打席に初めて到達した2022年は5失策、昨季は6失策。これまでの経験を生かし、試合前の準備を入念に行った。「誰しも特徴があるので、まずはデータを頭に入れる。あとは投手の調子だったりと、現場でしか分からないこともある。ポジショニングも1歩、2歩でだいぶ変わりますし、今年は思い切って変えることができたと思います」。凡事徹底が守備率10割につながった。 中日の外野手で守備率10割は、2リーグ分立後で打撃、守備ともに規定の数字に到達した選手では岡林が8人目。「2年連続」と「全試合出場」での失策ゼロは19年に大島が達成しているが、「フルイニング出場」での守備率10割は前例がない。 外野手のゴールデン・グラブ連続受賞も、大島の4年連続(18~21年)が球団最長記録だ。「すごいこと。目の前にそういった先輩がいるので、見習ってやっていきたいです」。球団記録への到達を目指す来季に向け、まずは試合に出続けるためのケアがオフシーズンの最優先事項。「今年は肩を痛めた影響があった。全体的にケアを怠らずにやっていきます」と見据えた。
中日スポーツ