“完璧な妻”を求め、アンドロイドの妻を何度も作り変える… 伊藤英明×新木優子×石川慶監督「不都合な記憶」予告編
伊藤英明と新木優子が夫婦役を務め、「ある男」の石川慶が監督・脚本を担うAmazon Original映画「不都合な記憶」の予告編(https://youtu.be/LRFdlSlEL1U)、キービジュアル、場面写真がお披露目された。 【フォトギャラリー】「不都合な記憶」伊藤英明×新木優子が演じる夫婦 「不都合な記憶」は近い未来、身近で起こりうる“愛の形”を描く“サイコパスサスペンス・ロマンス作品”。物語の舞台は西暦2200年、科学技術が発展し、人類の宇宙移住が進んだ近未来。宇宙に浮かぶ高級レジデンスで暮らすナオキ(伊藤)とマユミ(新木)は、一見誰もが憧れる完璧な夫婦だ。 予告編では、そんな夫婦の秘められた衝撃の真実が明らかになる。歪んだ愛を持つナオキは、マユミが自分を1番に愛してくれていた頃の幸せな日々を取り戻すため、妻をアンドロイドにしていた。「また俺のことを好きになってくれるって、信じてたから……」と、優しく妻を抱きしめるナオキ。しかし何度も妻を作り変えるうちに、ナオキは「あれはマユミなんかじゃない」と言い放ち、その愛は狂気へと変わっていく。愛が暴走し、完璧な妻を求めるナオキの行動はエスカレートし、一方のマユミも、夫への復讐を企てるようになる。 キービジュアルは、寄り添うナオキとマユミとともに、「永遠の愛を求め、『完璧な愛』を作り続けた」という不穏なキャッチコピーが切り取られている。場面写真には、ふたりが無重力空間で浮かんでいるようなシーンや、笑顔を浮かべる姿があり、穏やかな夫婦の生活が垣間見える。 あわせて、新しいキャラクターとキャストも発表された。ナオキが抱える秘密を唯一知る小笠原医師に、「PERFECT DAYS」の水間ロン、ナオキが妻への愛を狂わせていくきっかけとなるミステリアスなタイ人女性、Jeab(ジェブ)役にジアッブ=ララナー・コーントラニンを配した。 「ある男」で第46回日本アカデミー賞最多8冠を獲得した石川監督が、SF脚本家・ブラッド・ライトとともに共同脚本を担当。さらに石川監督は、ポーランド出身の撮影監督ピオトル・ニエミイスキと、「愚行録」「蜜蜂と遠雷」「Arc アーク」に続き4度目となるタッグを組み、近未来的な世界観を、美しくリアリティ溢れる映像でとらえた。撮影はタイで行われ、さらにカナダのVFXチームが最新のCG技術で近未来の舞台を再現するなど、国際色豊かな作品となっている。 「不都合な記憶」は、9月27日からPrime Videoで世界独占配信開始される。伊藤と新木が共演について語ったコメントは、以下の通り。 ■伊藤英明(ナオキ役) 「ナオキはマユミと出会い恋に落ちて、彼女をアンドロイドとして何回も作り直すという一途で猟奇的な男なんです。近未来の世界の中でも人間の愛憎は存在する。一昔前であれば未来と人間は相反するものとして映画では描かれていたのが、現代の私たちにとって『未来』が近くなった、という感覚で石川監督が描いた未来と人間が共存している世界がとてもおもしろいものになっていると思います。共演した新木さんは監督が描くキャラクターを自分の中で咀嚼して、どう演じるかということへの努力を惜しまない人だなと感じました。 自分に役を近付けさせるのでは無く、役に自分を染み込ませることができる人で普段の新木さんとは全然違う人間として『役が生きていく』という感覚を感じさせてくれるとても魅力的な俳優だと思いました」 ■新木優子(マユミ役) 「伊藤さんはすごく純粋無垢な方で、そういう純粋な所がナオキと重なり、石川監督がおっしゃったひとつひとつの言葉や言動を大切にして演じられているように感じました。撮影に入る2週間前くらいからタイに滞在していたのですが、贅沢なことに石川監督と伊藤さんと私3人で、台詞やシーンについてたくさん話す機会がありました。石川監督は私たちの気持ちを汲んでくださって、監督と私たちが思っていたものが合わさった時の変化をとても楽しみながら共有してくださり、信頼を寄せて演じることができました」