フランスが世界をリードした時代 坂道発進が苦手 S600クーペの思い出【復刻・徳大寺有恒「俺と疾れ!!」】
■坂道発進が苦手です
(「坂道発進が苦手です。コツを教えてください!」という、只今免許取得中の大学生の読者の方へ) マニュアルトランスミッションの操作は苦労しても覚えておきたいと思いますが、何か職業的な理由でもない限りAT限定免許でも充分といえるかもしれません。AT限定免許を取ってから改めてMT免許を取るというやり方もあると思いますが、それきりになるとも限りません。我慢して取りましょう。 大切なのはお書きになっているとおり、クラッチがミートするポイントで、そこでアクセルを踏んでいればクルマは自然と進んでいきます。後ろに下がっていくのは、瞬間的にアクセルを戻してしまうからです。 このミートのポイントはクルマによっても違うので、まさに慣れるよりないのですが、1速のままクラッチもブレーキもアクセルも踏まずにいてもクルマは前進し、エンストしません。つまり、急発進やエンストは余計な操作をしているということですね。 エンストなど何度やっても恥ではありません。スイフトスポーツで気持ちのいいドライブができる日がきっと来ますから、もう少しの辛抱ですよ。
■LEDとデザインの関係
(「最近クルマヘッドライトやリアランプにLEDが欠かせなくなってきたが、LEDで作るクルマの表情は後々飽きがきてしまうのではないか」という声に) カーデザインの基本はあくまでも全体のバランスです。LEDがどうこうというのは、ディテールの話でそれに頼るデザインでは飽きられてもしかたありません。 おっしゃるようにアウディやレクサスはLEDを使いますが、決してLEDに頼っているのではないと思います。これからは機能性を含めてLEDの採用が必須なのかもしれません。 本来デザインというものは、自然光の下、少し離れてクルマの全体を見れば、いいデザインかそうでないかがわかります。 これまで日本のデザイナーはどうしても全体のバランスを作るのが上手ではありませんでしたが、デザイン力が重視される昨今、変わってくるように期待したいですね。