長崎市に3千万円寄附 13歳で被爆した夫の遺志、89歳の妻に感謝状
ことし亡くなった被爆者の男性の遺志で、今月長崎市に3千万円が寄附され、長崎市は男性の妻に感謝状を手渡しました。 【写真を見る】長崎市に3千万円寄附 13歳で被爆した夫の遺志、89歳の妻に感謝状 福岡市在住の89歳の女性です。2024年2月に92歳で亡くなった夫の遺志を継ぎ、「長崎市平和基金」に3千万円を寄附しました。 夫は13歳の時、立山で被爆。妻によると、1945年8月9日は学校を休み、ちょうど窓から顔を出して空を見ていた時に原爆が投下されたそうです。 自宅近くの勝山国民学校で亡くなった人々が、次々と荼毘に付された様子を生前、何度も語っていたと言います。 夫は、銀行で働いた後会社を立ち上げ、妻と二人三脚で歩む中、常々、平和のために資産を役立てたいと話していたそうです。 寄附された3千万円は、リニューアルを控えた原爆資料館の充実や平和意識を高める教育などに役立てられるということです。
長崎放送