「トラウトはこのチームに合わない」MLB最長10年連続PO消滅のエンジェルスに米メディア忠告「球団としてプライドを捨てる必要がある」
現地9月11日、ロサンゼルス・エンジェルスは敵地でミネソタ・ツインズと対戦して4対6で敗れた。エンジェルスはMLB最長となる10年連続でプレーオフ進出を逃した。 【動画】現地9月11日の試合でノーラン・シャヌエルが13号アーチ! 2014年を最後にプレーオフに進んでいないエンジェルスに対して、米メディア『Yahoo Sports』のフレッド・ジンキー記者は、2024年シーズン終了後のストーブリーグをひと足早くプレビュー。「球団としてプライドを捨てる必要がある」と忠告した。 オフシーズンに真っ先に手を付けるのは、近年故障が続くマイク・トラウトだと指摘。「ペリー・ミナシアンGMのオフシーズンの決断は、間違いなくトラウトから始まる。33歳のトラウトは同世代で最高の選手として認知されている。しかし、トラウトはもうこのチームに合わない」と断言した。 トラウトとエンジェルスの契約はあと6年残っており、毎年3545万ドル(約50億円)の報酬を支払わなければいけない。契約にはノートレード条項が盛り込まれているが、「エンジェルスが給与の一部を負担する形で、トラウトを優勝争いに加わるチームにトレードするのが論理的な動きだろう」と、ジンキー記者は放出一択だとしている。 25年の展望については、「24年は残念なシーズンだったが、若い選手が希望となっている。23歳のザック・ネトは飛躍的な進歩を遂げ、20ー20の水準に達した(成績は21本塁打、29盗塁)。遊撃手としても信頼できる選手の地位を確立している」と若手の成長に期待した。 ネトのほかにも、「24歳のローガン・オホッピーは危険なパワーヒッターで、捕手としても責任ある仕事をこなせることを証明した。22歳のノーラン・シャヌエルも明るい話題で、とくに後半戦は出塁スキルを披露した。25歳のホセ・ソリアーノは卓越した速球を先発ローテーションに持ち込み、信頼できる投手になれることを証明。23歳のベン・ジョイス投手も頭角を現わし、MLB最速の169.8キロを叩き出してファンを驚かせた」と、若手選手に期待を寄せている。 補強については、「FAでもトレードでも、ミナシアンGMはミッキー・モニアックよりも攻撃力のある中堅手を探すのが賢明だろう。ルイス・レンヒーフォは複数ポジションをこなせるが、一度に守れるのはひとつのポジションだけだ。故障続きのアンソニー・レンドーンも不安定で、打率.169と完全に期待外れのブランドン・ドゥルーリーが退団するなら、内野手の獲得が急務。もちろん先発投手を加える必要もある」と見通した。 構成●THE DIGEST編集部
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