「妻 VS 夫」私はこれでキレました! 一触即発の夫婦バトル、喧嘩するほど仲がいい?!
バトル上等!さあ、今日から、また心新たに夫婦の歴史を作っていきましょう
昔から夫婦喧嘩は犬も食わぬと言われていますが、令和の夫婦バトルの行く末は…。鳥居りんこさんに聞きました。 「大人だけのふたり暮らしの時は仲良しだったのに、子どもが生まれた途端、お互いに不平不満が募って、売り言葉に買い言葉で、夫婦の修羅場になっちゃうことってありますよね~。 人間は、何をやるにしても自分のタイミングで動きたい生き物。けれども、育児は当然、子どもファーストですから、自分のタイミングで!という要望は、ほぼゼロになります。特に赤ちゃんを育てている間は、本能的欲求である睡眠とトイレ時間ですら自分の思うようには取れないのですから、イライラして、疲れ果てるのも当然なんですね。 それプラス、育児は、ほっておいたら絶対に生きられないか弱い命を今日も何とか、無事に生存させるという緊張の連続で担うものなので、主たる養育者のプレッシャーは相当です。育児中の皆さんは本当によく頑張っていると思います。 この頑張りを夫婦で共有できて、お互いの役割分担に対して心からの労いの気持ちがあれば、一番大変な時も乗り越えていけるのですが、人間ですから、うまくいかない時も沢山あります。 もし、育児の大部分を妻が担っているとしたら、kazさんの『やっていると主張』や一&斗さんの『飲み会で夜中帰宅なのに逆ギレ』というのは、妻から見たら『悲しい』のひと言ですよね。夫側の言い分も分かりますが、こういう夫さん、意外に多いです。 この場合、何がいけないのかと言えば、妻が24時間子どもファーストであるのに対し、夫は自分ファーストなこと。家族として、一丸となって事に当たらないといけない時なのに、妻には、夫だけが『蚊帳の外』にいるみたいに映っちゃうからです。 極端に言えば、育児中に欲しいのは、ほんの少しの休息と『よく頑張っている!』という共感だけなのに、それすら得られないのは本当にツラいこと。 そういう時は爆発してもいいと思います。『ふざけんな!』って感情的になってもいいと思うんですよ。 人間、相手に言わないと伝わらないことも沢山ありますが、その思いって、夫婦ならば、気持ちが溢れ出た瞬間に伝えていったほうが、長い目で見たら、お互いにいいんじゃないかなって気がするんです。 最近では、よく熟年離婚や卒婚って言葉を耳にしますが、これは多分に夫婦のどちらかが、心をずっと偽っていたからじゃないかと勘繰っているんです。心の中は嵐で大変なのに、無理矢理、凪の状態を演じていた結果じゃないかなって思うんですよ。 夫婦の様々な様子を取材して感じるのは、共白髪になるまで仲良しという夫婦には、必ず、お互いに『尊敬』と『信頼』があるということ。 でも、これは一朝一夕で身につくものではなく、夫婦の歴史が作り上げるんですね。この歴史の中には、当然、バトルは付きもの。言いたいことを言い合ってこそ、真に信頼し合える夫婦関係が築けるのだと思っています。 もし、現在、バトル中。でも、どうにか仲直りをしたいと思っている夫婦がいるとしたら、やっぱり、何気ない会話からスタートしてみてはいかがでしょう? 『おかえり』とか『おはよう』とか、そんな、やさしい挨拶フレーズを大切にしてみてください。今の怒りにちょっと飽きてきたら、どちらからでもいいですけど『いつも、ありがとね』って言うのがコツです。万が一『こちらこそ』がなかったら、それは相手に強要していいと思います。(笑) ほら、『喧嘩するほど、仲が良い』とも言うじゃないですか!私に言わせれば、バトル上等!さあ、今日から、また心新たに夫婦の歴史を作っていきましょう」(鳥居りんこさん) お互いの「尊敬」と「信頼」は、言いたいことを言い合って伝えることを繰り返しながら、築かれていくもなのですね。 (取材・文/酒井 範子、たまひよONLINE編集部)