初めて補聴器をつけた赤ちゃん、自分の泣き声に驚く様子が87.5万再生 「身近に感じてもらうことで、難聴者に優しい世の中になれば」
初めて両耳補聴器をつけた当時生後5ヵ月の赤ちゃん。生まれてすぐのスクリーニング検査で再検査となり、生後2ヵ月で“混合性難聴”と診断されました。赤ちゃんにとって、“初めて聞こえる音”は、どのようなものだったのか。ママの声を聞いて、大きな声で泣く様子を投稿したTikTokには、「こんな素敵なシーンが見れて幸せです」「びっくりして泣いている姿もいとおしい」「感動で泣ける」と多くのコメントが寄せられました。投稿者のご両親は、ほかにも難聴の息子さんの日常をSNSで発信しています。診断を受けた時の当時のことから、SNSで発信する理由など話を聞きました。 【動画カット】顔を真っ赤に、ギャン泣きのたあとるくん「涙が出ました」「ママパパの声、たくさん聴いてね」
■“難聴”の診断に「一つの個性だと思った」
うつ伏せを練習する姿、離乳食の好き嫌い、週1のろう学校に通う様子など、難聴たあとる(@nancho_turtle)というアカウントで、息子・たあとるくん(仮名)の日常や成長を日々投稿しているご両親。“難聴たあとる”を通して、「たくさんの人に難聴を知ってもらい、もっと身近に感じてもらいたい」「難聴者に優しい世の中になってほしい」と、発信への想いを明かしています。たあとるくんは、出産後すぐに行うスクリーニング検査でリファー(要再検)となり、生後2ヵ月頃で正確に“混合性難聴”と診断されました。 ――診断を聞いたとき、お父様・お母様はどういった心情でしたか。 「一つの個性だと思いました。その一方で、この子には不自由な部分があるので、親のサポートは必要になるだろうと思いました。両親ともに難聴に関わったことがなかったので、まずは理解を深めようと思いました」 ――混合性難聴とは伝音難聴(音振動の伝わりが障害されたもの)と感音難聴(音を感じる神経が障害されたもの)の両方の症状が見られるとのことですが、普段お子さんと日常生活を送るなかで、どんなときに症状を感じられますか。 「名前を呼びかけても振り返らない時があり、その時に症状を感じます。息子は高度難聴ですが、全く聴こえていないわけではないので、なるべく近くで大きな声でハッキリと話すように心掛けています。また、補聴器も活用して、とにかく色々な音を聴かせるよう意識しています。言葉では伝わらないこともあるので、絵カードや視覚的情報でコミュニケーションもとるようにしています」