【捜索に密着】「死ぬのかな…」奥多摩山中で5日間…遭難女性が明かした絶望と希望 警視庁山岳救助隊 懸命の捜索・救助の一部始終
遭難2日目「もしかしたら山で死ぬのかなって…」
家族の通報により、捜索に入った山岳救助隊。 隊員「とりあえず屏風岩側の捜索お願いします」 隊員「万が一バリエーション(上級者の登山道)に入り込んだら、もう多分道は見失いやすいですよね」 隊員「この岩場は登り返せないかな」 様々な可能性を考え、女性のいる場所を推測しながら捜索します。 隊員「断崖ですね、本当に。暗くなって道に迷えば、ここから落ちちゃいますよね。間違えば。1回呼んでみますか?〇〇さーーーん! 」 遭難した女性: 斜面にいたときに、下のほうから呼ぶ声がしたので、すごい声を出したんですけど、届かなくって…。 救助隊の呼びかけが聞こえ、声を出したものの…届かず。 その後女性は、必死に登山ルートを探しましたが…あたりが暗くなったところでたどり着いたのは、沢でした。 なんとか水を飲むことができ、暖をとるため、周囲に散らばる落ち葉をかき集め、眠りについたといいます。 遭難した女性: 私、もしかしたら山で死ぬのかなと思いました。
遭難3日目 危険と隣り合わせの捜索
心配する家族が埼玉県から訪れていました。 遭難した女性の家族「母のことをよろしくお願いします」 奥西隊員「できることは全力でやりますので。その辺はご安心ください」 家族の願いも背負い、捜索に向かう山岳救助隊。この日からは、より険しい現場の捜索も始めました。 隊員「下りられるんですけど、どこも角度がよくない」 隊員「落!落!落!」 人を寄せ付けないほどの傾斜がある場所。突然、隊員の側に落石が…。危険と隣あわせの捜索です。 この日からは、警視庁航空隊によるヘリコプターでの捜索も始まりました。 遭難した女性: 昼にヘリを見たんですね。すごく遠かったんですけど、着てたジャンパーを振って、救助が来ていただけるなって自分勝手に安心してましたね。 女性は見晴らしがよく、助かる確率が上がるとされる山頂へと向かいます。 しかし、この日も発見されることはありませんでした。