アルファロメオ、伝説の名車が復活…記念すべき日に『33ストラダーレ』第1号車が完成
アルファロメオは、新型スーパーカー『33ストラダーレ』の第1号車の生産を完了し、最初の顧客への引き渡し準備が整ったと発表した。 アルファロメオ『33ストラダーレ』第1号車 この画期的なプロジェクトは、アルファロメオが名門カスタムビルドカー市場に復帰するだけでなく、世界におけるイタリアの技術力とスタイルの勝利を象徴するものという。 新型33ストラダーレは、職人技、極限のパフォーマンス、独自のカスタマイズなど、カスタムビルドカーの生産プロセスを特別かつ複雑なものにする要素を備えている。アルファロメオは、このプロジェクトを「非凡な」規模のものと位置付け、ブランドの約束通り記録的な短期間で実現させた。 特筆すべきは、12月17日という日付が持つ象徴的な意味だ。1966年の同日、伝説的なカルロ・キティが、後に不朽の名車となる33ストラダーレのボディワーク研究を巨匠デザイナーのフランコ・スカリオーネに正式に依頼した。それからちょうど58年後、新世代33ストラダーレの第1号車が完成し、その物語が蘇ったのだ。 新型33ストラダーレは、わずか33台の限定生産で、伝統と未来を融合させた2シーターのクーペだ。職人技術と最新技術、そして顧客の要望を取り入れて製作される、複製不可能な真の芸術作品という。その目的は、プロジェクトの当初から信じてきたごく少数の愛好家に、最高のドライビング体験と不朽の名車の魅力を提供することにある。 新型33ストラダーレは、アルファロメオの新設された「ボッテガ」で誕生した。ここでは、ブランドのデザイナー、エンジニア、歴史家が33人の購入者と直接会い、理想的な仕様を共同で決定する。これはルネサンス時代の職人工房や、20世紀のイタリアの有名なコーチビルダーの工房と同じ方式だ。 アルファロメオは、この新型33ストラダーレを通じて、スタイルとドライビング体験におけるイタリアブランドの現在と未来の能力を示す本物の宣言書を作り上げた。これは、新しいアルファロメオモデルのインスピレーションとなるもの、としている。
レスポンス 森脇稔