ゴミ屋敷を脱した40代が「片づけるときに考えていること」3つ。失敗も活かせる
なかなか片づけが始められない、続かないという人も、少し思考を変えるとスムーズに片づけられるようになるかもしれません。ここでは、20歳までゴミ屋敷で育った経験を活かし、無理なく片づくコツを情報発信する整理収納アドバイザー・つうさんが、片づけをスタートさせるときや、継続するために心がけていることについて語ります。 【写真】ゴミ屋敷育ちの40代、すっきりをキープできるようになったリビング
片づけの第一歩として「これまでの当たり前」を変える
私の実家はいわゆるゴミ屋敷だったので、幼少期から家の中はごちゃごちゃ。片づいていない状態で暮らすことが当たり前でした。しかし、小学生になり友達の家に遊びに行ったり、雑誌を読むようになり、「家の中が散らかっているのは当たり前」ではないのだと気がつきました。そこから、今まで考えたことがなかった「片づけ」について考えるように。 私と同じように、長年家の中が片づいていない状態だと、散らかった部屋の景色を「当たり前」と感じてしまっている場合があります。その場合、なかなか片づけようという気になれないかもしれません。 なので、まずは「散らかっているのは当たり前ではない、片づいた家で暮らす人だっている」と知ることが必要だと私は考えています。このように意識することによって、片づけを始めるきっかけになり、その先の解決策も考えていけるようになるはず。片づけのスタートラインに立てるのです。
「できない理由」を探すより、どうしたら片づくか考える
片づけを始める前も始めてからも、できないことがたくさん出てきます。 私も「きっとゴミ屋敷で育ったから片づけられないんだ」と思っていた時期もありました。しかし、なにもしなかったらこれからも片づけられないままだと気がつき、試行錯誤しながらできることを少しずつ見つけて、片づけに少しずつ慣れていけるようにしました。 片づけを始める前は「忙しいからできない」「片づけ方がわからないからできない」などと“できない理由”を探していたように思います。片づけを始めてからも、「ものが多いからできない」「捨て方がわからないからできない」など、できない理由はどんどん出てくるのです。そうなるとついつい片づけをあきらめてしまいがちですが、できない理由が出てきたときは「どうしたらできるのか?」と考えるように意識しました。 たとえば、時間がないなら「ダラダラ時間を減らしてみよう」、片づけ方がわからないなら「調べたり、人に聞いてみよう」など、「どうしたら片づくか?」と考えるだけで打開策が出てくることもあります。そのとき答えが出なくても、答えが出ても実行できないとしても、「どうしたら片づくか?」と考えることが、片づけを進めるうえで大事だと思います。
片づけの失敗は「軌道修正のチャンス」ととらえる
片づけが苦手な人は、「失敗するかも」と思い、行動に移せないパターンも多いと感じます。 片づけたのにまた散らかって“リバウンド”してしまっても、それは片づけの方法が合っていなかっただけ。「次はどうしたら片づくか?」をまた考えればいい。やってみた収納がしっくりこなかったなら、「次はどこに収納するか」と考えて、何度でもやり直して大丈夫。失敗したからこそ軌道修正ができて、片づけも進んでいきます。 片づけられる人は失敗がないわけではなく、失敗したとしても次々やってみて片づけを進めています。やってみることで「これは合わない」「これだとリバウンドする」と気がつけるのです。
つう