「バフェット指数」と「シラーPER」は賞味期限を過ぎたのか
「バフェット指標」はアメリカの著名投資家のウォーレン・バフェットが株価の割高感を示す指数として参考にしているとされる(写真:ブルームバーグ)
「バフェット指数(Buffett indicator)」は、アメリカの著名投資家のウォーレン・バフェット氏が参考にしているとされる株価の割高感を示す指数である。 バフェット氏は自身の論考で「すべての上場株式の時価総額を、一国の事業と比べた割合、つまり(名目)GNP比で示した」ものとして紹介している。 古くから株式市場全体の割高・割安を判断するのに利用されてきた「バフェット指数」や「シラーPER(CAPEレシオ)」が近年、異常な高水準にとどまり続けている。これらの指標は、意味を失ったのだろうか。だとすれば、それはなぜなのか。それとも、まだこれらの指標には意味が残されているのだろうか。
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田渕 直也