「ロングブレスダイエット」を半年やってみたら、睡眠の質が向上した
筆者は、何種類かのヨガや健康法を何年も続けてきました。 でも、結構な時間をとられる割にはこれといった効果は見えず、悩んでいました。 同じようなことをしている周囲の人たちも、とびきり健康というわけではなく、しばしば風邪をひいたり体調不良になったりしていました。 ある日、ふと「こうした健康法は呼吸が要で、ほかはそれほど重要ではないのでは?」と思い至ります。 どの健康法も、体の動かし方はみな違いますが、不思議にも呼吸法は共通していました。どれも「深く、長く、強い」のです。
「1日数分でOK」な呼吸法
ちょうどその頃に知ったのが、ロングブレス・ダイエット(以下ロングブレス)という呼吸法。 俳優の美木良介さんが、20年間に及ぶ腰痛に終止符を打つべく、編み出したものです。 美木さんは、ロングブレスをはじめて3週間で腰痛を克服。それどころか、25%あった体脂肪は6.6%にまで減り、減量に成功。 やがて髪も増え、肌に艶も出て、全体的に若返っていくという驚きの体験をしました。 美木さんの書籍『美木良介のロングブレスダイエット』(徳間書店)は10年ほど前にベストセラーになり、テレビでさかんに取り上げられたので、ご存じの方も多いでしょう。 今や、各界著名人や名経営者たちまで実践するほどメジャーな呼吸法で、医療関係者からもお墨付き。なおかつ、以下のとおり方法も簡単です。 立った状態で、片足を半歩前へ踏み出します。両足のつま先を少し外側に向け、お尻を締めます。身体全体はやや後傾し、体重を後ろ足にかけます。両腕は脇に下げたまま。 鼻から3秒かけて息を吸いながら、両腕をいったん前に出し、大きく回旋させながら頭上へ上げます。 いったん息を止め、今度は7秒かけて口から息を吐きながら、頭上に伸ばしていた両腕を左右に開きながら下ろしていきます。最後は両手で大きなボールをつぶすようなイメージで。息を吐くときは全身に力を入れ、頬をふくらまします。 文章で説明すると、ちょっとわかりにくいかもしれません。以下の動画を見ながらやってみてください。 前に出す足を変えて3回ずつ、計6回繰り返して1セットとなります。時間を空けながら、1日に何セット行なってもかまいません。