810馬力のV8クーペ登場 ACカーズ新型「コブラGTクーペ」は約5900万円から 切れ味のいいリアエンド
3種類のV8エンジンを用意
英国の自動車メーカーであるACカーズは、コブラのクーペ仕様として「コブラGTクーペ」を発表した。伝統的なシルエットに現代のテクノロジーと生産技術を融合させた最新モデルだ。 【写真】復活の「コブラ」伝統的なデザイン継承【ACコブラGTクーペとACコブラGTロードスターを写真で見る】 (6枚) 開発にあたっては、1964年のル・マン24時間レースに出場したAC 298を参考にしており、特にスパッと切り落とされたようなリアエンドからインスピレーションを得たという。 余談だがAC 298は当時、英国のM1高速道路でテストした際に最高速度290km/hを記録し、メディアを騒然とさせたことで悪名高い。その結果、国中の高速道路に制限速度が導入されたと言われることもあるが、これは単なる都市伝説だ。 新型コブラGTクーペの最上位グレードとして、99台の特別仕様車「GTクラブスポーツ・エディション」が用意される。最高出力810psのV8スーパーチャージャーを搭載し、車両重量はまだ確認されていないが、1450kg以下を目標としている。重量配分は前後50:50になっているという。 また、標準車として最高出力720psのV8スーパーチャージャーを積む「GT Sクーペ」と、最高出力456psの自然吸気モデル「GTクーペ」も用意される。 全車、従来のコブラGTと同じアルミニウム製シャシーをベースとし、ボディワークはカーボンファイバー製となる。 現在予約受付を開始しており、英国価格は32万5000ポンド(約5900万円)から。クラブスポーツ・エディションは2025年後半から納車が始まり、その後標準車が納車される予定だ。全車、英国で生産される。
チャーリー・マーティン(執筆) 林汰久也(翻訳)