新山響平、清水裕友は単騎戦に強いのか? KEIRINグランプリ出場選手の位置別成績を分析
12月30日に静岡競輪場で開催される「KEIRINグランプリ2024(GP)」。17日の記者会見で、車番と並びが発表された。これを受け、過去3年分のGI戦績と位置別データを分析。レースを優位に進められそうなのは誰だろうか?
場数も成績も近畿ラインが上位
まずは過去3年のGI決勝での成績を比較してみよう。ビッグレースで好成績を残している選手が集うグランプリだが、今年は少ないチャンスを射止めた選手が多く、場数にも成績にもムラが見られる。 GI決勝に勝ち上がれているかという“場数”、そこでの“成績”双方で他地区を大きくリードしているのが近畿コンビだ。古性優作はこの3年で二桁15回のGI優出と脅威の安定感を誇り、脇本雄太も次点となる9回優出している。 GI優勝回数も古性が7回、脇本が3回とツートップ。古性は3連対率も高い一方で、脇本は連に絡んだ3回はすべて優勝というやや極端な成績となっている。
近畿勢のほかにGI決勝回数が多いのは新山響平(8回)と郡司浩平(7回)だが、二人とも優勝は1回のみで3連対率は3割を切っている。 勝率や3連対率が高いのはGI決勝回数が少ない選手が多い。北井佑季は今年初のGI優出を果たした全日本選抜で3着、2度目のGI決勝となった高松宮記念杯で優勝しグランプリに乗ってきた。3連対率は100%だが、その2回以外は決勝に進めていない。 眞杉匠は脇本と近い成績で、過去3年で4度GI決勝を走り、2023年に2度GI制覇しているため勝率5割。ダービー準優勝でグランプリ初出場を決めた岩本俊介は、キャリア16年でこれが初めてのGI決勝。その1回を2着となったために3連対率が100%となっている。
新山、清水の単騎成績は? グランプリの位置別成績
次に17日の記者会見で発表された並びをもとに、各選手の位置別成績を表にまとめた。 基本的には「いつも通り」の位置を回る選手が多いので、3連対率は6割超えが多数。その中でもデータ上優勢なのは脇本雄太だ。ラインの先頭を任されたレースの6割以上を制しており、7割以上の確率で車券に絡んでいる。