「ノリ! 来たでぇ~!」 83歳サポーターの生きがいはJ2鹿児島ユナイテッドFC藤本選手の“推し活” 神戸時代から続く応援、SNSで交流も 数十年ぶりの帰郷で対面、泣いて、笑って、「元気出た!」
サッカーJ2・鹿児島ユナイテッドFC(鹿児島U)のFW藤本憲明選手(35)を“推し活”で応援する神戸市在住の松本照子さん(83)=姶良市出身=が、Jリーガーと高齢者の交流事業の一環で鹿児島市を訪れ藤本選手と対面した。 【写真】〈別カット〉鹿児島Uの藤本憲明選手(右)と対面し喜ぶ松本照子さん=鹿児島市喜入
松本さんは認知症を患い、数年前から神戸市の高齢者施設で暮らす。入所してすぐ交流事業に参加する機会に恵まれ、当時J1神戸にいた藤本選手を「かわいい」と気に入り応援するようになった。鹿児島Uに移籍後もSNSなどでやり取りを続けてきた。同施設の介護福祉士大野裕子さん(47)は「応援が生きがいになっている」と感謝する。 松本さんは、数十年ぶりに帰郷して9月28日のホーム戦を応援。「楽しかった。元気が出た」と喜んだ。翌日に藤本選手に会うと、感極まって涙を流し、「あんたは根性がある。頑張れ」とエールを送った。 藤本選手はサイン入りユニホームをプレゼントし「照子さんのおかげで勝てました。ありがとう」と感謝。「いろいろな人に応援され、もう一度頑張らないとと責任感が生まれた」と話した。
南日本新聞 | 鹿児島