在宅勤務中の部下が映画館に!?サボりだと怒る上司を黙らせた、社労士の意外なセリフとは
カタリーナ「休暇申請をせずに休んでいたのは、服務規則違反に当たるわ。就業規則に即して処分は必要だけれど、総合的に状況を勘案して、譴責処分や軽めの懲戒を検討するのが妥当じゃないかしら」 佐藤「ちょっと冷静になってきました。明日、人事部と話し合ってみます」 カタリーナ「休み方も工夫したいわね。時間単位で年休申請ができると、中抜けもしやすくなるし、社員にとって使いやすくなるかも」 佐藤「たしかに」 カタリーナ「あとは、あなたね。勤務時間外にむやみやたらと連絡しないこと!休暇申請をためらう環境を改善する!適正な人事評価を行う!それから、部下との信頼関係を取り戻すことを、しっかり考えてもらいたいわ」 佐藤「えぇっ、私ですか!部下の相談に来たのに、まさか私がカタリーナ先生に喝を入れられるとは……」 <カタリーナ先生からのワンポイント・アドバイス> ●アメリカでは「静かな休暇」(quiet vacationing)が注目され問題となっている。「静かな休暇」とは、上司や同僚に報告せずに休みを取り、働いているように見せかけながら仕事をしていない状態を意味する造語。本来の意味での「休暇」とは全く異なり、服務規律違反となるため注意しなければならない。 ※本稿は一般企業にみられる相談事例を基にしたフィクションです。法律に基づく判断などについては、個々のケースによるため、各労働局など公的機関や専門家にご相談のうえ対応ください。 (社会保険労務士 佐佐木由美子)
佐佐木由美子