野球の全国大会出場経験のある知人が「自己推薦制度」で警察官の試験を受けるそうです。初任給は一般受験よりも”高い”のでしょうか?
出典:千葉県警察本部「採用案内 Q&Aコーナー」を基に筆者作成 表1より、最終学歴が大学卒業と高校卒業では、初任給に約3万5271円の差があります。1年後の平均月収にいたっては約4万5000円の差となり、年間で54万円もの違いが見られると推測できるでしょう。 自己推薦制度を利用する知人が大学卒業に該当する場合は、初任給や月収も高い可能性があります。なお、実際の収入は学歴や経歴などによって変動する場合があるので、自己推薦で能力が認められればさらに給料を受け取れる可能性もあるでしょう。
自己推薦制度を利用することでさまざまな経験を積める
自己推薦方式の方も、採用後はまず警察学校で訓練を受けたあとに交番へ配属されます。交番勤務後は、「生活安全」「刑事」「交通」「警備」など努力次第で自分の能力を生かせる部門に携われる可能性もあるでしょう。 例えば、語学に強みを持つ方は国際捜査や指定通訳員になれる場合もあります。ほかにも、高い情報処理技術があればサイバー犯罪に関する捜査員になったり、金融や財務に強みを持つ方は財務や収賄、汚職捜査などに着任したりするケースもあります。各部門に着任する際には、研修も実施されるようです。
自己推薦制度を利用しても一般と給与の差はない可能性も十分にある
警察官の採用制度の一つである自己推薦制度は、全国大会出場や高難易度の資格取得など、経験や能力をアピールしたい方が利用します。応募するための明確な基準はなく、受験の申込時に経験や能力を証明できる資料さえあれば利用可能です。 収入は自己推薦方式の方と一般受験の方で同条件とされています。ただし、経歴によっては加算されるケースもあるため、自己推薦の内容によって給料が高くなる可能性はあるでしょう。 自己推薦制度を利用すれば、努力次第で交番勤務後に自分の強みを生かせる部門へ配属される可能性もあります。 出典 大阪府警察 採用制度 自己推薦制度について 千葉県警察本部 採用案内 Q&Aコーナー Q 初任給はどのくらいですか? 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部