空席目立つ…。Jリーグ収容率ランキング41位。ファンは楽しめた? 奇跡的な復活を遂げたクラブ
2024シーズンの明治安田生命Jリーグは全日程を終えた。スタジアムの盛り上がりを知る上で観客動員数は重要な指標だが、収容可能人数に対してどのくらい埋まったかというのも大事だ。スタジアムを満員にしたのはどのクラブか。今回は、2024シーズンにおけるJ1からJ3までの各クラブのリーグ戦収容率を計算。スタジアムを熱気で満たしたクラブを、ランキング形式で順位ごとに紹介する。
41位:徳島ヴォルティス 本拠地:鳴門・大塚スポーツパークポカリスエットスタジアム(19,637人収容可能) 平均入場者数:6,054人 平均収容率:33.8% 今季の徳島ヴォルティスはセンセーショナルな逆転劇を披露した。一時はJ3降格最有力候補として考えられていたが、シーズン終了時には8位まで順位を上げている。 吉田達磨監督2年目となった今季、徳島は開幕3連敗スタート。第7節では絶不調だったザスパ群馬相手に0-1で敗れ、リーグ最下位に沈んだ。 これを受けて、クラブは試合翌日に吉田監督の解任と岡田明彦強化本部長の辞任を発表した。これとタイミングを同じくして、島川俊郎が電撃引退を発表し、西谷和希は契約解除に。ピッチ内外で衝撃的な出来事が連鎖して起こったことでファン・サポーターは混乱に陥った。 一連の騒動のなかで、クラブは後任監督に増田功作ヘッドコーチを選ぶ。これが今季最大の英断だった。増田監督の下でチームは復調し、みるみるうちに降格圏を脱出。それどころかラスト5試合を無敗で終え、8位フィニッシュと上位躍進を遂げた。 どん底からの大脱出に成功した徳島には、優秀な監督だけでなく素晴らしいファン・サポーターがいたことも忘れてはならない。今季はホーム開催のリーグ戦で、平均入場者数6,054人を記録。収容率は3割を超えた。 来季もこの調子を維持できれば、入場者数はさらに増加し収容率もアップするのではないか。今季の反省を活かし、来季は開幕スタートダッシュを成功させたい。
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