【MLB】二塁手獲得を狙うヤンキース ポランコやロジャースに興味を示す FAで退団したトーレスの穴埋め
ヤンキースは今オフ、マックス・フリード、デビン・ウィリアムス、コディ・ベリンジャー、ポール・ゴールドシュミットらを獲得したが、ブライアン・キャッシュマンGMはまだ補強を終わらせるつもりはないようだ。正二塁手グレイバー・トーレスがFAとなってタイガースへ移籍したため、内野の一角が埋まっていない状況。新たな正二塁手候補として、ルイス・アライズ(パドレス)のほか、FAのホルヘ・ポランコやブレンダン・ロジャースに興味を示しているようだ。 【特集】2024年オフシーズンの移籍情報まとめ 3年連続首位打者のアライズはヤンキースにとって魅力的な補強ターゲットだが、FA前の最終年を迎えて年俸が1460万ドル前後まで上昇することが予想されていることに加え、二塁手としての守備力が高くないため、「ヤンキースにはフィットしない」との見方もある。ヤンキースは今季のペイロールがすでにぜいたく税の最高基準額を超過しており、二塁手を補強するとしても、なるべく安価で済ませたいのが本音だろう。 ゴールドグラブ賞の受賞経験もあるロジャースは、かつてトップ・プロスペクトとして期待された選手だが、昨季終了後にロッキーズからノンテンダーFAとなった。昨季は135試合に出場し、打率.267、13本塁打、54打点、OPS.721を記録。今季の年俸は550万ドル前後と予想されていたが、ノンテンダーFAとなったため、それより低い金額で獲得できる可能性もある。 ツインズ時代の2019年にオールスター・ゲーム選出の経験があるポランコは、メジャー通算128本塁打を記録しているスイッチヒッター。トレードでマリナーズに加入した昨季は118試合で打率.213、16本塁打、45打点、OPS.651と低迷し、年俸1200万ドルの球団オプションを破棄されてFAとなった。こちらもそれほど高額な契約にはならないことが予想される。 ヤンキースはジャズ・チザムJr.を三塁から二塁に回すこともできるため、二塁手ではなく三塁手の補強を狙うという選択肢もあるが、予算的にアレックス・ブレグマンやノーラン・アレナド(カージナルス)といった大物三塁手の獲得は難しい。現時点では手頃な価格で獲得できそうな二塁手に目を向けているようだ。