【京王杯2歳S予想】キャリアがものを言う2歳重賞 快足生かして先頭で駆け抜けるのはどの馬か
舞台となる東京競馬場芝1400mコースは向正面からスタートするワンターンコース。過去10年間で、逃げた馬は[1-2-0-7]で上がり3ハロン最速馬は[3-4-0-3]。つかみどころのないレースだが、新馬、未勝利戦を勝ち上がった馬は[2-3-3-42]で、前走で重賞、オープンを競走を経験している馬は[8-7-5-48]。ある程度キャリアは重視したい。 【写真】エイシンワンドのこれまでの軌跡 ◎エイシンワンドは中京競馬場で行われた小倉2歳S優勝馬。デビュー戦も中京競馬場芝1200mコースだった。いずれのレースもスタートダッシュはひと息だったが二の脚速くすんなり好位をキープすると、最後の直線では余裕をもって抜け出して後続の追撃を封じ込めた。デビュー戦が良馬場で1分9秒2で、小倉2歳Sが重馬場で1分9秒0。ペースが緩まず、泥が跳ねあがるような馬場の悪いところを通ったので最後はやや一杯となったが、それでも11.0秒、11.7秒なら評価を落とす必要もない。距離はぎりぎり大丈夫と判断した。 〇クラスペディアは小倉2歳S2着馬。道中は勝ったエイシンワンドをマークするような位置取りからメンバー最速の末脚を繰り出したが、0.1秒及ばなかった。デビュー戦は逃げてエイシンワンドの2着。このときは次走で勝ち上がった3着馬を6馬身突き放している。ミスターメロディ産駒だけに距離延長を味方にできるかどうかは微妙だが、これまでのキャリアの中で重賞級の能力を示している。未勝利馬という枠を超えた存在だ。 ▲ヒシアマンは札幌競馬場芝1500m未勝利戦優勝馬。デビュー戦でクビ差敗れた相手はのちにサウジアラビアRCを勝つアルテヴェローチェで、3着以下には5馬身の差をつけた。中間、一頓挫あったものの中4週で挑んだ未勝利戦は最終週の札幌競馬場で12.7秒~12.5秒~12.0秒~11.5秒の加速ラップをケタ違いの末脚で差し切った。クラシックへ向けての将来性は最右翼とみるが、ここはやや評価を下げた。 △マイネルチケットはサウジアラビアRC3着。新馬戦で0.1秒差遅れをとった相手はのちにアイビーSを勝って2戦2勝。前走は外からの強襲を許してしまったが、最後の直線で1度は先頭に立つなど悪い内容ではなかった。 函館2歳S4着△ヤンキーバローズは直線の長いコースに替わって見直したい。△シンフォーエバーも大きな差はない印象で、穴なら△レモンバームか。