ドウデュースが社台スタリオンステーションに到着 馬房はライバル・イクイノックスの隣
GⅠ5勝を挙げて引退したドウデュース(牡5)が27日、種牡馬として繋養される社台スタリオンステーション(北海道安平町)に到着した。慎重に馬運車から降りると、同期のライバル・イクイノックスの隣に用意された馬房でくつろぎ、集まった関係者らをほっとさせた。 無事の到着を見届けた徳武英介場長は「シルエットや歩き方などはハーツクライをほうふつさせるものですが、馬体に備わっている筋肉量はドウデュースに軍配が上がるように見受けられました。芝の中長距離に対する適性はもちろんあると思いますが、母親がアメリカのスピード血統ですから、配合によっていろいろなタイプの活躍馬を送り出してくれるのではないかと思います」と夢を広げた。 種付け料は1000万円(受胎確認後支払い、フリーリターン特約付き)に設定されたが、すぐに満口に。徳武場長は「種付け料発表前からたくさんの方々に配合の申し込みをいただきました。まだ試験種付けもしていない状況ですが、シーズンまでにしっかりと準備したい」と話し、「コントレイルやイクイノックスがどちらかといえば優等生タイプのスターホースだったのに対して、ドウデュースはたけだけしいというか、やんちゃな部分を多く残すようなタイプ。種牡馬としても、そういう特性を産駒に伝えてくれると思います。ダービーでしのぎを削ったキズナとエピファネイアが種牡馬としても良いライバル関係を築いているように、ドウデュースとイクイノックスもそういう関係を築いてほしい」と期待に胸を膨らませている。