“大谷効果”ワールドシリーズのチケット爆謄で1000万円超も!ポストシーズン視聴者数トップ3もドジャース
「もう全てが当たり前に感じられるくらいだ。打率が残せ、パワーがあり、スピードもある。今季50盗塁を超えたことはかなり語られているけれど、まだ十分じゃない。すごいアスリートだし、球界最高の選手。このスポーツの素晴らしいアンバサダーだ」 ワールドシリーズ(WS)を3日後に控えた日本時間10月23日、多くの記者が集まった前でヤンキースのアーロン・ジャッジは大谷翔平についてこう評した。稀代のホームラン王をしてドジャースのライバルへの称賛が止まらない。 今年のWSは、シーズンの勝率の観点で「ア・リーグ東のトップ・ヤ軍」対「ナ・リーグ西のトップ・ド軍」という構図であると同時に、アメリカ国民は「ジャッジとオオタニでは、どちらがナンバーワンの打者なのか。それを決める対決でもある」と煽っている。 両打者のシーズンでの成績はほぼ互角と言ってよさそうだが、話題性からみれば大谷が一歩リードしているように思える。 「今年のポストシーズン(PS)は、特にド軍戦はこちらでも異常なほどに盛り上がっています。観客動員数のみならずテレビの視聴率もうなぎのぼり。PSにおける視聴者数のトップ3はすべてド軍戦でした。要するに大谷が出る試合は最も注目されているということです」(現地記者) 当然ワールドシリーズのチケットは高騰化の一途を辿っている。ド軍からはWSに進出した場合のチケットが10月18日に発売され、最安値はポールそばの外野席にもかかわらず800ドル(約12万円)の高額だったが、そのほかの席も含め即時完売となった。それでも手に入れようと思えば、チケットを転売する仲介業者のサイトに頼るしかなくなる。MLBはチケットの転売を公認している。 当然、元値よりさらに高くなるが、あるサイトでは第1戦が行われるドジャースタジアムの三塁側ド軍のベンチ上の席は、日本円で350万円以上で売り出されているという。これが10月20日のことだった。 「そういった席はさらに値上がりしていて、内野なら900万円強、バックネット裏なら1300万円と、とてもスポーツ観戦の値段ではなくなってきています。仲介業者のサイトのほとんどが、需要に応じて価格が変動するシステムなので、最高額はさらに上昇するかもしれません。まあ、これも“大谷効果”と言えるでしょう」(同前) さらに驚かされたのが、大谷が前人未到の「50-50」を達成したときのホームランボール。オークションに出品されていたが、締め切り間近に入札が相次ぎ急騰。価格は過去最高の439万2000ドル、日本円にして6億6000万円強で落札された。 まさに“大谷効果”の繰り返しだった2024年シーズン。これだけ“効果”が重なれば、それはさながら“狂騒曲”になる。東西の名門対決は10月26日、ド軍の本拠地ドジャースタジアムで幕を開ける。