アメリカGP、RBは明暗クッキリ ローソン入賞も角田裕毅はポイント獲得ならず「フラストレーションの溜まるレースだった」
F1第19戦アメリカGP決勝が現地時間10月20日(日本時間21日)に行われ、フェラーリのシャルル・ ルクレールが今季3勝目を飾った。チームメイトのカルロス・サインツJr.が2位でチェッカーを受け、フェラーリが1-2フィニッシュを達成。3位にはレッドブルのマックス・フェルスタッペンが入った。 【動画】ピアストリが1コーナーで攻めた!鮮烈なオーバーテイクでルクレールを捉えたシーン また、このレースよりドライバー交代が行われ注目を集めたビザ・キャッシュアップRB (以下RB)は、F1復帰となったリアム・ローソンが9位入賞と好結果を残しており、一方の角田裕毅は14位とまたもポイント獲得はならず、両ドライバーで明暗が分かれるレースとなった。 ダニエル・リカルドに代わりRBのシートを得たローソンは、チームのパワーユニット交換によるペナルティのため最後尾からスタート。復帰初戦から大きなハンディを背負ったものの、スタート直後より驚異的な走りでポジションを上げ続け、9位という予想外ともいえるリザルトでチームにポイントをもたらした。 反対に、10番手からスタートした角田も序盤で8位をキープするなど好調な滑り出しをみせたものの、タイヤの劣化から18周目での交換を余儀なくされている。その後もコース外から他車をオーバーテイクしたことでの5秒ペナルティや、自らのミスからスピンを喫するなどアクシデントが続いた。結局、ローソンの後塵を拝する形でレースを終えている。 チームとしてベルギーGP以来となる入賞で2ポイントを獲得となったRBは、まさにローソンの殊勲の走りが光った。英メディア『Pitpass.com』でも、レース後のRBチームドライバーのコメントを伝えており、ローソンからは、「いいレースだった。正直、期待していなかった」「クルマは本当に力強くて、僕らが望んでいた通りの走りができた」と喜びの声が発せられている。 だが角田は心中穏やかではない様子であり、「今日はタフでフラストレーションの溜まるレースだった」と述べている他、タイヤ交換を含めたレース戦略も狙い通りとはならなかったとして、「何が改善できたのかを確認し、今後のための学びを得たいと思います」と語るなど、悔しさを滲ませている。 また角田のコメントでは他にも、スピンのミスも認めながら「次のメキシコはすぐなので、強くなって戻ってきたいです」と次戦への決意を示している。新たなチームメイトの実力を目の当たりにした角田の巻き返しはみられるか。残り5レース、それぞれの走りに視線が注がれることになりそうだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]