どうする2025年問題「超高齢化社会」の課題…シニアの知恵で未来を切りひらく 長崎
うきはの宝 大熊充 社長: 「やっぱり働く 適度にですね 適度に働くっていうことはやっぱり精神衛生上 あと身体にとっても 良いと思ってます。我々は 単純にばあちゃんたちを労働力っていう言い方はしてなくて我々には持ってない知恵・知財ですね 持ってらっしゃるので そこをうまく活用しそこをビジネスにしていってる形ですね」 働いている女性たち: 「干し芋を作ってまーす」 「楽しく働いております」 「皆さんといろいろお話もできるし 生きがいを感じてます」 高齢者がイキイキと働き、収入も得るという社会が見えてきます。 大熊充 社長: 「環境と仕組みを整えていけば 十二分に活躍していける。もう確信しか持ってないです」 【住】シニア人材が生きがいを感じながら働ける世の中というのは、これから日本社会が目指すモデルのような気もしますね。 【平】うきはの宝の取り組みは全国的にも注目されています。高齢者がお持ちの知見や経験は代えがたいものですし、高齢者が元気になることで医療費の増大も抑えられるかもしれません。 【住】最初の指摘の中に「後継者不足による休廃業の増加」というのがありましたが、その点は如何でしょうか。 ■中小企業の約6割の経営者が70歳以上 後継者不足が深刻に 【平】日本の企業の約99%は中小企業で、雇用の7割を占めています。 2025年には、中小企業経営者の6割以上が《70歳以上》になると見込まれています。中小企業庁によると2023年時点での後継者不在率は54.5%です。 経営者の高齢化と後継者不足によって、事業継承が難しくなり廃業せざるを得ない企業が増えることが考えられます。 日本の経済を支えている中小企業が後継者難で廃業せざるを得ないというのは経済的に大問題です。 【住】対応策はあるのでしょうか。 【平】事業承継については、さまざまな公的支援が整備されています。また、後継者については、各都道府県に設置されている事業承継・引継ぎ支援センターを活用することも一つの方法です。長崎県では、長崎商工会議所に設置されています。