日々大ごとになっているバスのカスハラ問題!! 運輸業のサービス業化が誤解の原因か?
■お願いしまーす!ありがとうございましたー!の一言が残るバス
それでも文化として残っている「光」もバスにはある。運転士に「お願いしまーす!」や「ありがとうございましたー!」とあいさつする乗客はまだ多い。特に子供に多い気がするが、誰がそんな教育をしたのか。おそらく保護者を見てのことだろう。別にそれを励行することを推奨するつもりはない。 しかし、このようなバス独特の文化がもっと広がれば、鉄道会社やバス事業者がカスハラ事件で厳格な態度を取ると改めて表明しなくても、和やかに気持ちよく乗れるのにと感じる。もっとも鉄道の場合はみどりの窓口閉鎖や自動改札化により駅員と接する機会もないので昔のようになることはないだろう。 しかし今一度、乗客は偉いのではないことを知るべきだ。運賃を払っている「旅客」には違いないが、対価を払って受けることができるサービスは約款により「目的地までの安全で確実な輸送」であり、それ以上でも以下でもないことを認識する必要がありそうだ。