壮絶なカーアクションや高所落下を疑似体験!?「すでにまた観たい!」MX4Dとの相性抜群な『フォールガイ』を体感してみた
『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』(19)、『ブレット・トレイン』(22)のヒットメーカー、デヴィッド・リーチ監督によるアクション超大作『フォールガイ』(8月16日公開)。MOVIE WALKER PRESSは、ムビチケ購入者向けに開催された本作のMX4D(R)試写会に潜入した。ひと足先に鑑賞した映画ファンにアンケートを実施したところ、「期待を裏切らないアクションに興奮!」(40代・男性)、「終始笑えて最後はスカッとした」(30代・女性)、「楽しい!カッコいい!激アツ!シンプルで強い感情に訴えつつも、伏線を回収していく映画ならではの演出(サプライズ)も随所にあって、すでにまた観たいです!」(30代・女性)と大好評!なにが映画ファンの心をつかんだのか、アンケートの回答をもとに本作の魅力に迫る。 【写真を見る】すべてが想定外の超絶アクションを実現するために“ライアン・ゴズリンク”を5人も!?本作を支えたスタントマンチームの面々 ■かつてのレジェンド級スタントマン、デヴィッド・リーチ監督が手掛けるアクション超大作! スゴ腕スタントマンのコルト・シーバース(ライアン・ゴズリング)は、撮影中の落下事故を機に映画界から姿を消した。人目を避けくすぶっていた彼は、旧知のプロデューサーからのゴリ押しで元カノ、ジョディ・モレノ(エミリー・ブラント)の監督デビュー作で現場に復帰。ところが撮影中に主演俳優トム・ライダー(アーロン・テイラー=ジョンソン)が行方不明になってしまった。かつてトムのスタントダブルだったコルトは彼の行方を追ううちに、殺人事件に巻き込まれる。 監督のリーチは、かつてブラッド・ピットらのスタントダブルを務めるなどハリウッドで活躍したレジェンド級のスタントマン。アクション映画の現場を舞台にした本作は、カーアクションから爆破にジャンプ、高所落下など得意とする過激なスタントだけでなく、スタントチームの友情やロマンス、ユーモアも盛り込んだ痛快エンタメ作に仕上げている。主演は『ラ・ラ・ランド』(16)などで2度のアカデミー賞ノミネートを果たし、『バービー』(23)のケン役も記憶に新しいライアン・ゴズリング。ヒロインに『オッペンハイマー』(23)で主人公の厳格な妻を演じ、オスカーノミニーに名を連ねたエミリー・ブラントと、旬真っ盛りの演技派スターが共演している。 ■予想を超える展開に、爽快でダイナミックなアクション! ロケ現場から突然姿を消した人気スターの行方をめぐる本作の肝はミステリー。そこに、ド派手なアクション+二転三転していくサスペンスの合わせ技が加わり、「スピード感がハンパない!」という声が。散りばめられた伏線を次々に回収していく痛快さも本作の見どころだ。 「最初から最後まで飽きのこない、まさに“規格外”な一本です」(20代・男性) 「かつてのアクション映画へのオマージュともとれるシーンがたくさんあって、製作陣のアクション映画に対する愛情を感じました」(10代・男性) 「最高に楽しかった。息をつく暇もない127分の大疾走。スタントマンたちに贈る感謝状」(40代・男性) 「エンドロールまで終始没頭して目が離せませんでした。痛快で爽快です!」(30代・女性) 「笑いあり、アクションあり、ちょっとした謎解きあり、加えてオシャレな音楽とテンポのよさ」(50代・男性) 「事前に情報を知っていたのに、本編ではすべてが期待を上回っていて最高でした!気分転換にもってこいな最高の激アツムービー!」(30代・女性) おもな登場人物は映画のスタッフ&キャストたち。時に命を懸けて映画作りに挑む彼らの仕事ぶりも映画ファンの心に刺さったようだ。 「撮影現場の慌ただしくも楽しい雰囲気や、裏方の仕事の苦労など普段は見えない映画の裏側が見られるところもおもしろく、ふんだんに盛り込まれた映画ネタと共に製作陣の映画愛を感じる」(30代・女性) 「スタントマンの立ち位置から見た映画の作られ方が新鮮」(30代・女性) エンタメ要素が全部入りの本作だが、一番の見せ場はコルトらスタントチームが体を張って魅せる本格アクション。「ワイスピ」シリーズや『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(15)、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(21)など数々のアクション映画で活躍したスタントの名手が集結し、記録破りのスタントを披露する。なかでもアンケートで特に熱い支持を得たスゴ技トップ3を紹介しよう。 ●これぞ規格外!車が8回転半⁉ギネス記録も更新した超絶技“キャノンロール” ”キャノンロール”とは走行中の車が転がるように横転するカースタント。本作では砂浜を激走する車が8回転半する様子が撮影された。ちなみにこれまでの最多回転数は『007 カジノ・ロワイヤル』(06)の7回転で、本作は見事ギネス記録を更新した。 「『まだ回るの!?』っていうぶっ飛び具合に驚き笑い」(40代・男性) 「カーアクションはほかの映画でも見るが、あんなに転がり続けて車が壊れていくのはなかなか見ない」(20代・男性) ●リアルに飛んだ!距離225フィート(約70m)の”カージャンプ” キャノンロールと並ぶカースタントの花形が”カージャンプ”。本作ではコルトがトムと一緒に225フィート離れた崖の間をリアルに飛ぶ、超大技を披露する。猛スピードでジャンプ台から跳ね上がる、その最高高度は実に80フィート(約25m)! 「畳み掛けるようにアクションシーンが続くなか、ひと際目を引く大掛かりなアクションを決めるコルトが本当にカッコよく、恋も人生も取り戻すに相応しいアクションだった」(30代・女性) 「スローモーションで2人が顔を見合わせているところは思わず笑ってしまいました」(30代・女性) ●ヘリコプターからの背面落下!驚異の150フィート(約45m)から“ハイフォール” 体を張った高所落下=”ハイフォール”は怖さと爽快さが味わえる人気スタント。危険と隣り合わせの大技で、冒頭でコルトが映画界から姿を消すきっかけになった事故シーンにも使われた。終盤でコルトが笑顔を浮かべて上空のヘリコプターから落下する姿は、迫力はもちろん、ドラマチックという意味でも心に残るシーンになった。 「最後にこの背面落下アクションが盛り込まれたのを目にした時は、この映画の制作陣にとってとても重要なシーンだとわかりました」(30代・女性) 「ヘリコプターからの背面落下は、コルトから下でエアバッグを用意している人たちへの信頼を感じました。スタントって改めてすごい!!」(30代・女性) ■MX4Dのマッチ度が抜群!劇場で体験すべき1作 臨場感あふれるシーンが満載の本作は、ラージ・フォーマットにうってつけ。そこで今回の試写はシートが前後左右に動き、背中をつつくバックポーカー、ミストなどアトラクション感が満喫できるMX4Dシアターで行った。「スタントマンのような体験ができた」(20代・男性)、「作品のなかにいるような感覚になり、より作品を楽しめました」(30代・女性)と絶賛の声が相次いぐなか、ひと際映画ファンを狂熱させた体感指数が高かったのはカーアクションだった。 「車が転がる、車にぶつかるなどのシーンはやはりMX4Dの揺れと相性がよかったように思います。コルトが味わった衝撃を少し分けてもらった気分です」(30代・女性) 「車のエンジンの振動をリアルに感じられるため、自分も一緒に乗っているかのように感じました」(20代・男性) 「まるでアトラクションでした!全身で楽しみました!」(30代・女性) ■こんなライアン・ゴズリングは見たことない!オスカーノミニーたちの新境地&名犬の大活躍にも注目 心と体に深い傷を負いながら、ポジティブに生きようとする愛すべきアクション野郎コルト。文句なしにかっこいいけど、ここ一番では三枚目という新境地に挑んだゴズリングの姿は幅広い層から共感のコメントが寄せられた。 「かっこいいだけではなく、ジョディを思ってテイラー・スウィフトを聞きながら泣くようなかわいい一面も。“人間らしさ”がコルトの魅力」(30代・女性) 「キマってるのにどこかおもしろ味のある表情。ジャッキー・チェンとトム・クルーズの両方のテイストを併せ持っている感じ」(40代・男性) 「過去イチ最高ゴズリングでした。土埃や炎にまみれた泥臭い姿がよかったのか、それともジョディを振り向かせたくてちょっと女々しい姿とのギャップにやられたのか…。とにかくかっこよくて映画終わらないでくれ~!の気持ちでした」(30代・女性) 「どんなにダサくなりそうなシーンでもカッコよく、ずるい!『ラ・ラ・ランド』のクールさとは違い、愛くるしいライアンが観られる!」(10代・男性) 「これまで自分が見たライアン・ゴズリングとは正反対の、ちょっとダサくて情けないところ。アクションシーンも文句を言いながら嫌々やる姿がおもしろくかわいかった」(30代・女性) 一方、自分のもとを去ったコルトへの複雑な想いを胸に初監督作に没頭するジョディを演じたブラント。驚愕スリラーからシリアスドラマまでジャンルを問わず活躍している彼女の、とびきりキュートな姿に魅せられたという声も多かった。 「強くて繊細、向上心もありながら、好きな人には弱い、人間っぽいところ」(40代・男性) 「コルトと再会してから、コルトにされた仕打ちへの怒りといまも好きでいる気持ちとの間でヤキモキする姿がとてもかわいかった」(30代・女性) そして注目したいのが、コルトの相棒となる犬のジャン・クロード。演じたのはケルピーという牧羊犬で、謎の武装集団に襲われたコルトを何度も救う頼れる存在だ。ちなみにその名はかつてリーチがスタントダブルをしていたアクションスター、ジャン=クロード・ヴァン・ダムからの命名。ヴァン・ダムも愛犬家として知られている。「かわいいし、賢くて画面に映るだけで癒される」(30代・女性)、「名犬!これに尽きます」(20代・男性)、「このわんこを出してくれた方にお礼をお伝えしたい」(30代・女性)と主演2人に負けず絶賛の嵐だった。 ほかにも、アーロン・テイラー=ジョンソンが騒動の原因となる自意識過剰な人気スターのトムを熱演。見た目がゴズリングとそっくりという意外な発見もあった。コルトの古くからのスタント仲間のダンを演じたのは「ブラックパンサー」シリーズのウィンストン・デューク、コルトを引っ張り回す豪腕女性プロデューサーのゲイルをエミー賞受賞俳優のハンナ・ワディンガムが演じるなど、演技派&個性派たちのクセありまくりな活躍も見どころだ。 ■アクション映画を陰で支える隠れた主役、スタントマンの“リアル”が熱い! 『ジョン・ウィック』(14)を共同で手掛け監督デビュー(クレジット上は製作総指揮)。その後もシャーリーズ・セロン主演の『アトミック・ブロンド』(17)や「ワイスピ」「デッドプール」など人気シリーズを手掛け、アクション映画を牽引する人気監督になったリーチ。「テンポのよさと映像の魅せ方、ユーモアがミックスしてすてきだと思います」(50代・女性)、「アクションシーンの豊富さ!車でもボートでもヘリでもいろんなアクションがあってまったく飽きない!」(30代・女性)とコメントにあるように、スリルと笑いを盛り込みながら“映える”見せ場を繰りだす手腕は本作でも健在だ。 そんなリーチにとって本作は古巣であるスタント界の物語。劇中のセリフにもあるが、アカデミー賞にはスタント部門がないためスタントマンは表舞台に立つ機会がないのが現実。それでも命を張って奮闘する彼らの心意気を描いた本作は、名もなきヒーローたちへのエールと言える。そんな熱い想いに心を打たれたという声も多かった。 「普段は裏方に徹しているスタントマンの心情や奮闘を描いている」(20代・男性) 「スタントマンの現場を熟知しているからこその、説得力のあるアクションシーンが見られる」(40代・女性) 「映画のエンドロールではとびきり目立つ形でお名前をクレジットしてほしいなと思いました」(30代・女性) 劇中に、スタント成功後に親指を立てるサムズアップの仕草をジョディが揶揄するくだりがある。しかしそれは「やったぜ!」ではなく、「俺は無事だ」という周囲への合図なのだとか。ほかにもスタント界の用語や慣習が紹介され、映画ファンのトリビアとして楽しめるのもポイントだ。「サムズアップについて言及するシーンは心に響いた」(20代・男性)とのコメントも届いたが、本作を観て映画の見方が変わった人もいたようだ。 「当たり前の存在で注目することもなかったが、スタントマンがいてこそのアクション映画ということを改めて認識し、とても尊敬の念を感じた」(30代・女性) 「印象に残る派手なアクションシーンには、スタントマンがなくてはならない存在だと改めて思いました」(30代・女性) 「今後クレジットでスタントマンの名前が流れてきたら、映画のために文字どおり身を捧げた彼らに、いままでよりもう少しだけ思いを馳せようと思います」(10代・男性) 街中から海岸、砂漠地帯と多彩なロケーションのなか、次々に超絶アクションを繰りだす本作はサマーシーズンにぴったりの爽快エンタテインメント。スタントマンをはじめ映画作りに全力で挑む人々の熱きドラマと共に、スクリーンでその魅力を体感してほしい! 構成・文/神武団四郎