相手の本音を教えてもらうために、試してほしい3つの質問テクニック
「あなたが知らないこと」は、あなたの潜在能力や成長を妨げる可能性があります。 そして、ここには厄介なパラドックスが存在します。あなたが何を知らないかについて、あなた自身は知らないからです。 新たな情報を得る一番の近道は、周囲にいる人たちの考えや見識を活用することです。 しかし、人は多くの場合、十分な質問をしていません。 そう語るのは、『Ask: Tap into the Hidden Wisdom of People Around You for Unexpected Breakthroughs in Leadership and Life 』の著者、Jeff Wetzler氏です。 最大の理由は、私たちは聞くべき質問をそもそも認識していないからです。 私たちは、さまざまな状況に関して、すぐに判断を下して結論に飛びつきます。そして、この結論こそが現実なのだと思い込みます。 自分が知らないことがあるなどとは、思いもしません。何かについて確信を持っていると思っているなら、質問などしなくて当たり前でしょう。 人が質問しない理由はもう1つあります。それは、尋ねられる側が質問されることをどう思うかについて、誤った推測をしているからだと、Wetzler氏は言っています。 「相手は、質問されること自体を望んでいないだろう」と私たちは考えます。 ところが実際は、一部の研究が示しているように、人はむしろ自分の人となりや近況を語ることがでできる機会として、質問されることを歓迎します。
質の高い質問とは、「○○を伝える質問」
良い質問の仕方を教わる人は、ほとんどいません。その結果、その人が持つ質問のレパートリーは限られてしまいます。 そうした質問のほとんどは、大切なことを学ぶにはあまり役立ちません。その代わりにWetzler氏がすすめるのが、「好奇心を伝える」質の高い質問です。 心からの興味がないなら、新しい質問をしてもそれは十分ではありません。 質の高い質問は、明快で率直です。実際には提案やアドバイスなのに、それを覆い隠すために質問を利用することではありません。 また、質の高い質問は双方にメリットをもたらします。 メリットがあるのは聞く側だけではありません。聞かれる側にもあります。自身自身を表現して、自分の考えを明確にし、人間関係を深めるのに役立ちます。