「よく耐えた」 京都工学院2勝目「泣き虫先生」笑顔 高校ラグビー
全国高校ラグビー大会は30日、東大阪市花園ラグビー場で2回戦があり、優勝4回の伏見工が統合・再編されて校名変更後、9大会ぶりに花園に戻ってきた京都工学院は、Bシードの中部大春日丘(愛知)を15―7で破り、3回戦(1日)に進んだ。 【写真特集】中部大春日丘-京都工学院 ドラマ「スクール・ウォーズ」のモデルになり、伏見工を強豪に育てた元監督で「泣き虫先生」こと山口良治さん(81)もスタンドで観戦し、「ここぞでよく耐えた」と選手たちの奮闘を笑顔でたたえた。 京都工学院は3回戦で、Bシードの国学院栃木と対戦する。 山口さんの試合後の主なコメントは次の通り。 ◇「一つでも勝利を重ねてほしい」 シード校を倒すことができたので、良かったと思います。 シード校だけに、本当に厳しいプレーばかりが続きましたけど、「ここぞ」という時によく耐えてくれました。 (元日を花園で迎えることになった)年を越せたということは、本当にうれしいです。 (選手たちへの期待は)どこと当たっても、強くて力のあるチームばかりですから、一つでも多くの勝利を重ねてほしいと思います。 (選手たちが新しい歴史を作っている)そうですね。伏見工から工学院になって。花園は9大会ぶりですからね。ほんまに、みんな頑張ってくれていると思います。 (大勢のお客さんが詰めかけた)たくさんの人が見に来てくれて、きっとこの勝利を望んでくれていたと思います。 (1回戦後に)大島(淳史監督)が電話をくれました。彼は(伏見工が)優勝した時(2000年度)のキャプテンでもあるし、本当に厳しい試合を経験していますから、しっかりと子どもたちにも(経験を)伝えてくれていると思います。 (伏見工OBの故・平尾誠二さんを目標にしているスタンドオフの杉山祐太朗選手がプレッシャーのかかる場面でキックを決めた)初戦は早く代えていたけど、大事なキックをしっかり決めてくれて喜んでいます。