中国首相「開放加速し単独主義に対抗」、成長目標達成に自信も
Casey Hall [上海 5日 ロイター] - 中国の李強首相は5日、貿易と投資をさらに開放し、単独行動主義の高まりに対抗しなければならないと述べた。また、今年の成長目標達成に自信があり、今後数年間の経済見通しも明るいとし、当局には利用可能な財政・金融政策手段があると述べた。 「中国国際輸入博覧会」の開幕式で、国内の自由貿易区をアップグレードし、他国との自由貿易と投資協定を一段と模索する意向を示し、その一環として通信や医療分野で外国投資のアクセスをさらに拡大すると語った。 中国は今年、内需低迷や長引く不動産危機を背景に強いデフレ圧力に直面し、輸入が大幅に減速。米欧との貿易摩擦も激化している。 輸入博は中国の自由貿易の実績をアピールし、多くの国との貿易黒字に対する批判に対抗しようと習近平国家主席が2018年に開始した。 今年の参加企業は仏ロレアルや独シーメンスが含まれ、主催者によると152の国や国際機関から約3500の出展者が参加する。開幕式にはマレーシアやスロバキアの首相らが出席する。